病気や怪我で入院費用が掛かったら。高額医療費を安くする制度まとめ (1/2)

執筆者: ヨースケ城山 職業:節約アドバイザー
はじめに

節約アドバイザーのヨースケ城山です。


病気で入院してしまい、入院費が高くついてしまった。

また、会社を長く休まなくてはならなくて、もう有給休暇も残っていない、そんな経験はありませんか?

 

こんな時、入院分のお金が戻ってきて、入院費が無料になり、仕事を休んだ分のお金も戻ってきたとしたら、嬉しいですよね。

 

今回は、その制度についてお伝えしていきます。

医療保険を利用する

医療保険には色々な種類があります。

勧められたままの保険に入っているという方も多いかも知れません。

 

入院保障の利用 

医療保険には、必ず入院時の入院保障がついています。

医療保険の制度によって設定額は違いますが、これを利用すれば、入院1日につき5,000円から10,000円位の保険金が入ってきます。

 

医療保険に入っている人は、忘れずに申請しましょう。

住宅ローンの団体信用生命保険を利用する

意外に見落としがちなのが、住宅ローンの団体信用生命保険の活用です。

その団体信用生命保険に、就業不能信用費用保険が付帯されていることがあります。

 

例えば、ある住宅ローンには、「就業不能信用費用保険金」と「就業不能時入院費用保険金」の2種類が付いています。

 

就業不能信用費用保険金

住宅ローンの支払日に入院していた場合、その月の住宅ローン分を保険金で代行してくれる制度です。

 

就業不能時入院費用保険金

入院すれば10万円の保険金が支払われる契約になっています。

 

特約を確認してみる

あなたが住宅ローンを組んでいる場合、調べてみればこうした入院保険金にも対応しているかも知れません。

特約といった形でつけているのが一般的ですので、一度確認してみましょう。

高額療養費を申請する

入院費用の自己負担額が15万かかってしまったとしたら、かなりの痛手ですよね。


この自己負担を軽減してくれるのが、高額療養費制度になります。

この制度は1ヵ月の自己負担額の限度を決めて、それ以上の負担がないように医療制度が救済しようというものです。

 

こちらも自分から申告しないと貰えませんので、知らないと損をすることになります。

 

例 70歳未満の一般の方の場合
  • 医療費の自己負担限度額(1か月あたり)

80,100円 + (医療費 - 267,000円) × 1%


例えば、自己負担が15万円かかったとしたら、3割自己負担で、医療費総額は50万円になります。
当てはめると、80,100円 + [(500,000 - 267,000円) × 1%]=82,430円が自己負担限度額になります。

 

150,000円自己負担しても、150,000 - 82,430 = 67,570円 が払い戻しされます。

 

 

所得状況による違い

低所得者(住民税非課税)世帯に該当する場合は、月額自己負担限度額は、35,400円が上限と決まっています。

傷病手当金を申請する

傷病手当金とは、病気やケガで会社を休まざるをえないが、もう有給休暇がないといった理由で、会社から十分な報酬が受けられない場合に利用する制度です。

 

国民健康保険加入者は対象外

健康保険から給付を受けられます。

なお、国民健康保険の方には傷病手当金はありません。

 

支給条件

傷病手当金は、被保険者が病気やケガのために働くことができず、連続して3日以上勤めを休んでいるときに、4日目から支給されます。

 

支給される金額

また支給の額も決まっています。

標準報酬日額の3分の2に相当する額です。

 

標準報酬日額とは、3か月の給料を90日で割った金額とお考えください。

 
 コラムニスト情報
ヨースケ城山
性別:男性  |   職業:節約アドバイザー

社会保険労務士合格者

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンアドバイザー

年金アドバイザー

1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。

著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。

ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
2017年 老後資金は49.9歳までに貯め始めなさい!: 私の老後に必要な資金は2164万円です あなたの金額は? 発売
2017年 人生の3大支出「住宅」「教育」「老後」を節約しなさい!お金の裏技3冊セット: この3つを節約すれば他の節約は不要!発売

 

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