こんにちは、包み結び作家・研究家の須田直美です。

暑い夏、昔から涼しさを呼び込む小道具として用いられてきたのが、「団扇(うちわ）」です。

今日は「団扇」の涼やかな包み方をご紹介いたします。

もともと風を送るための道具でしたが、古代中国やエジプトにその原型を見ることができます。

日本には大陸から入ってきたようですが、古代の日本では祭祀に使われたり、身分の高い人の権威の象徴として、お供の者に大きな団扇を持たせたり、様々な用途があったようです。

相撲の軍配も団扇の一種です。

風を送る道具として現在のような団扇のカタチができたのは、室町時代末だそうです。

そして、江戸時代になると庶民に普及し、「涼」を得る為、炊事、装いなど様々な場面で用いられるようになったと言われています。

透け感のある和紙1枚

• 横の長さ　×　2　＋　5cm
• 縦の長さ　×　2

折った時に◯印の辺が和紙の下の線と平行になるようにしましょう。

◯印の辺が上の辺と平行になるように折りましょう。

金魚の絵柄の団扇に、渦巻き紋様の和紙を合わせてみました。

朝顔の絵柄の団扇を、麻の葉紋様の和紙で包んでみました。

夏のご挨拶として、団扇を涼しげな和紙で包んで贈ってみませんか？

団扇の絵柄と和紙の紋様の取り合わせを、いろいろ考えると楽しいですよ。