ニキビの原因と種類!白・黒・赤・黄色など、進行症状を学ぼう

ニキビの原因と種類!白・黒・赤・黄色など、進行症状を学ぼう (1/2)

スキンケアカウンセラー 松原 好克
ニキビケアまとめ!専門家が教えるスキンケア対策

皆さん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。

「ニキビ」は、医学名で「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患の1つで、顔を見られたくない肌の悩みのトップだと言われています。

 

 

心得てもらいたいこと

ニキビケアをお伝えする前に、どうしても心得てもらいたいことがございます。

ネット上に出回っているニキビに関する情報を、全て鵜呑みにすることはお勧めできません。
なぜなら、ニキビの本質は、科学的にも完全に解明されていないからです。

私が偉そうに申し上げることではありませんが、皮膚科に通って塗り薬や飲み薬を続けても、改善しないケースも少なくないのが現状です。
つまり、それだけ個人の肌質・体質・生活環境・遺伝など、様々な深い要因が関係しているのです。

 

スキンケアで良くなるのは軽度まで

人によっては、スキンケアで良くなることもありますが、ほとんどが軽度の場合です。
長年に渡りしつこく悩まされている人や、急に悪化の一途をたどっている人は、まずは皮膚科の受診が賢明です。

 

「悪化させない」が基本

日常生活でできるニキビ対策は、解消を目的にするのではなく、「これ以上悪化させない」という予防意識が大切です。
この意識を肝に銘じていないと、次から次へと色々な化粧品に手を出してしまい、逆に肌トラブルを増やしてしまうことに繋がります。

そのためには、ニキビの正しい知識と的確な手入れが求められるでしょう。

ニキビの原因

ニキビは、思春期年代の皮脂が多い人によく見受けられますが、男性ホルモンの分泌が増えることが主たる原因です。

しかし、皮脂が多い全ての脂性肌の人にできるわけではありません。
肌の水分不足などが原因で、角質の柔軟性が無くなって肥厚し、少量の皮脂でも毛穴の出口付近を詰まらせてしまい、その結果、ニキビが形成されることも少なくないのです。

ニキビの種類

思春期にできるニキビを「若年性ざ瘡(思春期ニキビ)」と言い、ニキビの大半を占めます。

20歳を過ぎると自然に治まってくることが多いと言われています。

ただし、年齢を重ねてもニキビができる人もいます。これを「成人性ざ瘡(大人ニキビ)」と言います。

「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」という用語をよく聞きますが、厳密にはニキビの種類ではなく、ニキビが進行する過程で起こる症状の違いです。

思春期ニキビと大人ニキビを比較してみました
思春期ニキビ 
  • 特徴

皮脂が多い人にできやすい。 

 

  • 症状

額を中心にしてできるが、頬へ広がることもある。 

 

  • ポイント

物理的接触(メイクや髪の毛など)で敏感に反応しやすい。

固形石鹸による洗顔を重視すると、緩和が期待できる。

 

大人ニキビ
  • 特徴

皮脂が多い脂性肌の人だけでなく、乾燥肌の人でもできる。

今まで何のトラブルが無かった健康肌の人でも、急にできることがある。

 

  • 症状

アゴなど、鼻より下の部位にできやすい。

膿を伴うことがあり、炎症後のシミ(炎症性色素沈着)になりやすい。

 

  • ポイント

スキンケアでの改善は難しく、内面療法(食事・睡眠・運動など)との併用で軽減することがある。

ニキビの進行過程は5段階!

ニキビが進行する基本的なプロセスは、第1段階~第5段階に分類されます。

第1段階

毛包(毛穴の出口部位)に皮脂が詰まって、肌表面がザラザラとしてきます。

特に、皮脂の多い顔の中心に現れやすいです。

第2段階

毛包(毛穴の出口部位)に詰まった皮脂が固くなり、コメド(小さな円形状のかたまり)ができます。
表面が白いものを「白ニキビ」、表面が黒いものを「黒ニキビ」と呼びますが、症状的には同じレベルです。

第3段階

コメド(小さな円形状のかたまり)周りの皮膚が固くなり、アクネ菌によって赤ニキビ(炎症)が起こります。

症状によっては、接触時に痛みや違和感を覚えることもあります。

第4段階

赤ニキビ(炎症)がさらに深刻化すると、ブドウ球菌などが増えるため、膿疱(うみ)を併発します。

第5段階

さらに進行すると、皮膚の真皮構造が破壊されて、ニキビ跡(瘢痕)になります。

皮膚の突起・陥没で凹凸状態(クレーター)になり、 シミ(炎症性色素沈着)を伴うこともあります。

 

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