咳や高熱症状がつらい!夏風邪の原因と一刻も早く治す方法
長引く夏風邪の原因と対処方法(治し方)を解説。暑さや食欲不振などから夏バテを起こし、免疫力が低下していませんか?
寒い季節が終わりを迎え、夏に向かっていくこの時期、寒い時期が終わったからと言っても、油断は禁物。
この季節から問題になってくるのが、「夏風邪」です。
「健康保険連合会IT推進部データ分析推進グループ」が、平成25年に、約1234万人を対象として行った調査では、「1年のなかで、8月はもっとも風邪にかかる人が少ない」という研究結果が出ています。
反対に、もっとも罹患者が多いのは11月です。
ただ、8月も、11月の半分程度の罹患者がいます。
また、季節が不安定になる6月は、11月の68パーセント程度の罹患者が確認できています。
「風邪をひきやすい季節」というイメージがある厳寒の2月と比べた場合はもっと比率が大きくなり、82パーセント程度にもなります。
今回は、夏風邪の原因と早く治すポイントを解説します。
夏風邪が起こる原因も、ウイルスにあると言われています。
一般的に、冬の風邪の原因となるウイルスは、低温で乾燥した環境を好みますが、夏風邪の原因となるウイルスは、高温多湿の環境を好みます。
このウィルスは、特にお腹の中で増殖することが多く、なかなか外に出ていきません。
そのため、症状が長引きやすいのです。
加えて、夏はその暑さのため、多くの人がエアコンを利用します。
これ自体は悪いことでは決してないのですが、外気温との温度差が激しく、それによって体が疲れてしまうこともあります。
それに加えて、太陽の熱が体のストレスとなったり、夏バテによる食欲の低下が起こったりしがちです。
そのため、体力や免疫力が落ち、さらに夏風邪に罹りやすくなってしまうのです。
夏風邪に対しては、基本的には「対処療法」しかありません。
夏風邪を完全に治す薬はないのです。
そのため、薬で症状を抑えながらも、風邪を早く治すための生活環境を整えることが重要です。
何よりも大切なのは「睡眠」です。
睡眠はストレス解消方法であるのと同時に、体を癒すために必要不可欠な行動でもあります。
エアコンを使って適度に気温を調整して、快適な睡眠環境を作りましょう。
なお、脱水症状が起きやすい時期でもありますから、「汗をたくさんかくことで熱を下げる」という方法は避けるようにします。
栄養のあるものを食べることができれば、それが理想的です。
ですが、食欲の低下でそれが難しいようならば、アイスクリームやうどんなど、食べられるものを口にしましょう。
また、上でも触れましたが、脱水症状の起きやすい時期ですから、水分は意識して摂るようにします。
やや飲みにくさを感じるかもしれませんが、常温の水分が最もお勧めです。
「それでも治らない」「まったく物が食べられない」という場合は、点滴での対処も考慮しなければなりません。
夏は意外に風邪をひきやすい季節であることが、お分かりいただけたでしょうか。
こじらせるとなかなか治らない条件が整っていますので、体調管理に気をつけてお過ごしください。
健康保険組合連合会 IT 推進部 データ分析推進グループ
かぜ(感冒)・インフルエンザ等 季節性疾患(入院外)の動向に関するレポート【平成 24 年度版】
https://www.kenporen.com/study/toukei_data/pdf/chosa_h25_12.pdf
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Latte Columnist
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