夫と離婚決定!子供への説明はどうする?子どもの気持ちをケアする方法 (1/2)

旦那と離婚をする時、子供への影響は?両親の離婚により、子供の気持ちは不安定になりがち。悪影響を最小限にする説明の仕方を解説。

執筆者: 桜井 涼 職業:メンタルケア心理士、コラムニスト
離婚に傷つく子どもの心と気持ちをケアする方法

こんにちは、 メンタルケア心理士の桜井 涼です。

親が離婚をすることになった場合、さまざまなストレスがのしかかってきますね。

それ以外にも、今後の生活のことなど、考えなくてはいけないことが山のように出てきます。

 

その中でも大切なのは、子どもに対するメンタル面のケアです。

 

 

親の離婚が子どもに与えるストレス
「感情を出す」タイプと「出さないタイプ」の子がいる

親が離婚をしたときに、子どもが見せる態度は、ほぼ次の2つにわかれます。

 

  • 平気な顔をしていて、感情を表に出さない子
  • 泣きじゃくるなどして、感情を表に出す子


感情を表に出してくれる子は、その子が何を考えているのかを親に伝えますので、親も理解することができます。

ですから、話がしやすいと思います。

一方、感情を表に出さない子は、平気な顔をしていて何を言われても「ふーん。わかった」くらいの言葉しか言わないことが多いです。

これだと、子ども自身がどう思っているかがわからないため、親もそう深く探ったりせず、物わかりがいいとしか思わないかもしれません。

 

子どもは「自分が悪い子だったからだ」と考える

ですが、どちらのタイプも、心の中では不安感や寂しさなどを抱えていることは確かです。

そして考えてしまうのは、「僕(私)が悪い子だったから、お父さん(お母さん)がいなくなった」ということです。

 

離婚の原因は、子どもにあることはほとんどありません。

でも、子どもには、まだこのことが理解できないのです。

 

 

子に責任はないこと、今後の生活について話すことで、不安を解消してあげよう

大切なのは、どうして一緒に暮らせなくなったのか、これからどう暮らしていくかを話してあげることです。

決して子どもが原因で暮らせなくなったということではないことを、話してあげましょう。

 

そしてその後は、普通に接することを第一としてください。

一緒に住めなくなってしまう理由を話すことも必要
寂しさや空虚感から、問題行動を起こすことも

家族がいなくなってしまう寂しさや空虚感が、突然襲ってくることがあります。

こういった思いは、親の離婚を経験した子どもは必ず感じます。

 

このどうにもならない思いを埋めるために、ストレス症状(不眠・不定愁訴・心身症など)が起こったり、悪い誘いに乗ったりすることがあるので、注意してあげる必要があります。


ですから、子どもには正直に接することが大切で、一緒に暮らせない理由を説明しなくてはならないのです。

 

10歳以下の幼い子どもへの対応は?

10歳以下の子どもは、難しい話を理解することができないこともあるでしょう。

その時は、わかりやすい言葉で説明してあげます。

 

年齢が低ければ低いほど、片親を慕っていれば慕っているほど思いが募りますので、泣くことや「会いたい」と口に出して言うこともあります。


そのような場合は、しっかりと子どもを抱きしめてあげて、「寂しくさせてごめんね」と一声かけてあげるだけでも、子どもは親の気持ちを理解しようと、寄り添うことができるようになります。

 

 

 

去ってしまう親の悪口は、絶対言わないこと!

この時に注意して頂きたいのが、去ってしまう親の悪口を言わないことです。

自分にとっては嫌だと感じる相手でも、子どもにとっては大事な親なのです。

 

ですから、子どもの気持ちを踏みにじる行為は、しないようにしてあげてほしいと思います。

 

学校でいじめの対象にならないために

離婚すると、周囲の噂や急に名字が変わったことなどで、片親になったことをクラスの子どもたちが知ってしまう可能性が高くなります。


両親が揃っていることが当たり前のように感じている子どもから、心許ない言葉をかけられることがあるかもしれません。

 

そんな時に頼りになるのは、子どもを引き取った親です。

ただでさえストレスを抱えているのに、いじめまで始まったら居場所がなくなってしまうことにもなります。

 

 

担任の先生に注意して見守ってもらう。

そのために、担任の先生に事情を話して、少し目を光らせてもらいましょう。

 

たくさん褒めてあげる。

また、自宅で親がたくさんほめることをしてあげましょう。

自信がつくことがあったり、自分が親のために役立つ人間だと感じられたりすれば、メンタルを強化することができます。


手伝ってくれたら、ちょっとくらいやり方が違っても「ありがとう、助かったよ」と必ず声をかけてあげるようにしてください。
これだけで、心はかなり救われます。

 
 コラムニスト情報
桜井 涼
性別:女性  |   職業:メンタルケア心理士、コラムニスト

元学習塾講師。妊娠出産のハプニングを乗り越え、現在は2児の母。
その頃より子どもの心の動きや医療に関係することに興味を持つ。

2009年より文筆家として活動。
子どもの心に関するコラム、子どもの心が正常に育つために夫婦へのアドバイス、子どもの病気関係を取材しコラムを執筆中。
心の闇を抱える子どもへの取材や心理学を学び、2016年「メンタルケア心理士」資格を取得。

ブログ『フリーライター桜井涼のたなごころ』
http://ameblo.jp/miehime0617/

 

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