無重力である宇宙では、早く老化が進行しますが、地球上でも動かないでいると、同様の変化が起こります。老化を早めるNG習慣をやめ、重力に抗い身体を動かしましょう!
こんにちは、パーソナルトレーナーの和泉大樹です。
宇宙にいると、急速に身体は衰えていくのをご存知ですか?
無重力なら”たるみ”とは無縁と思うかもしれませんが、実はそんなこともないようです。
むしろ、無重力である宇宙では、地球よりも早く老化が進行していき、身体もたるんでいきます。
ここに老化を予防するヒントがあるのかもしれません。
無重力である宇宙にいると、身体に何が起こるのでしょうか。
次のような変化が表れることがわかっています。
- 筋肉や骨量が減り、脂肪が増える
- 筋肉が、糖を取り込みにくくなる
- 体内の水分量が減る
- 免疫力が低下する
- 自律神経が乱れる など
顕著なのは、筋肉と骨の変化です。
地球よりも早く筋肉や骨が細くなり、全身が衰えたるんでいきます。
6ヶ月の宇宙滞在で、筋肉は毎週0.5~1%失っていくことが報告されています。
これは、地球上での加齢による変化の1年分に相当します。
特に、重力に抗う下半身の筋肉の衰えが大きいです。
骨量は4~10ヶ月の宇宙滞在で毎週2~3%減り、滞在中に30%も骨量が減ったとの報告があります。
宇宙飛行士は、準備段階で骨量を120%程度まで増やしてから宇宙に行くそうです。
その他にも宇宙滞在で身長は2~5㎝伸び、血液が顔に集まり、顔はパンパンに腫れるムーンフェース状態になります。
宇宙で身体は劇的に変わり、さまざまな変化が起こります。
わずか1週間で地球上の1年分の老化が進むと言われています。
このような変化は、宇宙に限ったことではなく、地球上でも起こります。
例えば、ベッドで寝たきりでいると、筋肉や骨は衰え、宇宙にいるのと同様の変化がゆっくりと進行します。
寝たきりにならずとも、身体を動かさないような生活をしていると、確実に身体は衰え、老化の進行を早めてしまいます。
- 長時間ソファーでテレビを見ることが多い
- 一日の中で、座っている時間が長い
- 近くに行くにも、車を使っている など
老化の進行を遅らせるには、重力に抗い身体を動かすことが必要と言えます。
そのためには、定期的な運動を実施することです。
普段あまり身体を動かさない人は、知らず知らずのうちに老化を早めているのかもしれません。
本格的な運動をしなくても、日常生活でなるべく身体を動かすように意識的に心がけるだけも構いません。
歩くことが一番手軽にできるので、まずは歩くように心がけてみましょう。
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