老化の原因「活性酸素」と戦う!アンチエイジング効果が高い食材・栄養素

老化の原因「活性酸素」を抑える栄養素「ビタミン群」を多く含んだ、アンチエイジングな食べ物を紹介。抗酸化作用の強いファイトケミカルについても解説します。

執筆者: 我妻飛鳥 職業:農業・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
女性の美容の大敵「老化」とどう戦っていくか

こんにちは、野菜ソムリエの我妻飛鳥です。

 

アンチエイジング、老化防止、若返りと聞くと、女性ならつい反応してしまいます。
同じ年でも若々しい人もいれば、老けて見える人もいる。

お肌も同じように、若く見える人とそうでない人がいますよね。

 

私たちが老化をしてしまう原因は何なのでしょうか。

 

「活性酸素」はご存知ですか?

活性酸素。

良く耳にするけれど、詳しくは解らないという方もいるかと思います。

実はこの活性酸素が、人間の老化と深い関わりがあるのです。

 

 

老化の原因「活性酸素」とは

活性酸素は、元々、体には必要なもので、細菌やウイルスを退治するために白血球から放出されます。

しかし、必要以上の活性酸素は、私達が老化する原因ともなるのです。


人間は約60兆の細胞からなっていますが、その細胞膜は不飽和脂肪酸から作られています。

不飽和脂肪酸は、活性酸素と結び付くことで、過酸化脂質となって細胞が老朽化します。

そして、エネルギーの出し入れがスムーズに行われなくなり、鉄が錆びていくように、私達も老化が加速してしまうのです。

 

活性酸素はなぜ発生するのか

私達人間は、呼吸により体内に酸素を取り込み、赤血球により細胞に運ばれて、脂肪や糖分をエネルギーに変えるために使われます。

その時に消費された酸素の2%が、活性酸素となると言われています。


また、その他にも紫外線や食品添加物、ストレス、喫煙や飲酒も活性酸素を発生させる原因となります。
喫煙に関しては、1本のたばこで100兆個の活性酸素が発生すると言われていますから、怖くなりますよね。

 

抗酸化機能はもともと備わっているけれど…

私達の体には、抗酸化する機能が備わっています。

しかし加齢と共に、その力はだんだん衰えてしまいます。

 

そこで、食事から抗酸化作用がある食品を取り入れる必要があるのです。

 

抗酸化作用が強い栄養素!ビタミン類

抗酸化作用が強い成分として挙げられているのは、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEなどがあります。

 

ビタミンA

まずはビタミンA。

レチノールとして、レバーや鰻に豊富に含まれます。

色の濃い野菜(緑黄色野菜)にはβカロテンという形で含まれており、体内に吸収されると必要な分のみビタミンAに変わります。

 

野菜ですと、しそ、ニンジン、ホウレンソウなどに多く含まれます。

ビタミンAは脂溶性なので、油と一緒に摂取すると吸収率が上がります。

油で炒めたり、ドレッシングやマヨネーズをかけて食べた方が、効率良く摂取出来ます。

 

また、このビタミンAは目の健康に必要不可欠で、皮膚や粘膜の健康を保つ役割を果たします。

 

 

ビタミンC

そして、皆さんご存知ビタミンC。

野菜や果物に豊富に含まれており、コラーゲンの生成に働きかけます。

また、シミ・そばかすを防いだり、抗ストレス作用を高めたり、がん予防にも効果が期待出来ます。

 

アセロラ、パセリ、ピーマンなどは食品の中でもビタミンCを多く含みます。
ビタミンCは水溶性のため、成分が流れてしまわないように、野菜を洗う際はさっと洗いましょう。

また、調理の際には水に溶け出してしまうので、スープごと頂ける調理法がお勧めです。


また、体内に蓄えておけないので、一度に多量摂取しても、吸収出来ない分は尿として排出されてしまいます。

適量をこまめに摂取しましょう。

 

食後に摂取した方が効率が良く、吸収率も上がります。

食後のデザートで補給出来るのは理想的ですね。

 

 

ビタミンE

最後に若返りのビタミンと言われるビタミンE。

ビタミンEは脂溶性なので、細胞膜内で不飽和脂肪酸と活性酸素が結び付いて、有害な過酸化脂質となるのを防ぎます。


ビタミンEがいち早く活性酸素と結び付くことで、不飽和脂肪酸と結び付くのを防ぎますが、ビタミンEの活性は失われます。

そこでビタミンCがあれば、ビタミンEの活性を取り戻すことが出来るため、ビタミンEを摂取する際は、ビタミンCと一緒に摂ればより効果的です。

 

ビタミンEは、かぼちゃ、アーモンドなどのナッツ類、すじこ、鰻などに豊富に含まれます。

脂溶性なので、油と一緒に摂取すると吸収率が上がります。

 

 

注目を集めているファイトケミカルとは

そして、この他に注目を集めているのが、ファイトケミカルの存在です。

 

ファイトケミカルとは、抗酸化作用の強い物質の総称で、簡単に言うと食物の色素や苦味や渋みの成分です。

強い抗酸化作用で活性酸素を抑制し、免疫機能を高める作用があると言われています。

 

ファイトケミカルは身近なところに

その一例としては、ビタミンEの100倍抗酸化作用があると言われるトマトの赤色色素、リコピン。

ブロッコリーに含まれ、特に発芽時期に最も多いとされるスルフォラファン。

 

お茶に含まれる苦味成分のカテキンや、大豆に含まれるポリフェノールの一種のイソフラボン。

ブルーベリーやカシスに含まれる色素アントシアニンなど、まだまだたくさんあります。

 

 

特定の栄養素を摂取するのではなく、バランスよく食べること

これらのファイトケミカルは、まだ未解明の凄い力が秘められているかもしれません。

 

偏った食生活にならないよう、様々な食品をバランス良く取り入れましょう。

そうすれば、サプリメントを摂ったり、噂に惑わされたりせずに済みますし、無理に意識しなくてもアンチエイジング効果につながっていくと思います。

 
 コラムニスト情報
我妻飛鳥
職業:農業・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

株式会社EDEN
山形県置賜にてすいか栽培を中心とした農業をしています。
農業と食卓の未来をより豊かにしていきたい。
ぬくもり伝える、笑顔広がる。そんな農業に取り組んでいます

SHOP: https://farmeden.thebase.in/

Instagram: https://www.instagram.com/farm.eden/

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