人参の栄養効果が知りたい!ニンジンの旬・保存・選び方・食べ方
緑黄色野菜「人参」の栄養効果を知りたい!美味しいにんじんの旬・保存・選び方・食べ方まで紹介。組み合わせる食材によって栄養効果が高まることもあります。
こんにちは、野菜ソムリエ我妻飛鳥です。
みなさん、ニンジンはお好きですか?
私が幼いころは、嫌いな野菜のトップ3に選ばれていた様な気がするニンジンですが、品種改良が進み、独特の香りも消え、甘さのある品種が多くなってきたため、今では好きな野菜のトップ10に入るまでとなりました。
緑黄色野菜代表といったイメージですが、野菜ジュースやスムージーなどで美味しくいただける機会も増えて、私たちにとって今では身近な野菜の一つとなっていますよね。
今回は、そんな人気野菜のひとつ「ニンジン」について詳しく知っていただこうと思います。
ニンジンの原産地は、アフガニスタンといわれています。
ヨーロッパ経由で伝わった西洋種、アジア東方より中国から日本に伝わった東洋種があります。
日本に伝わった時期としては、江戸時代に東洋種が、明治時代以降に西洋種が入ったとされています。
現在流通しているもののほとんどは、西洋種です。
ニンジンには、βカロテンが豊富に含まれており、次のような効果が期待できます。
- 免疫力向上
- 皮膚や粘膜の保護
- 風邪予防
- がん予防
- 動脈硬化予防
- 抗酸化作用による老化防止・アンチエイジング
βカロテンは、特に皮の下に多く含まれています。
皮は薄くむくか、できれば皮ごと食べましょう。
また、βカロテンは脂溶性なので、バターやオリーブオイルと合わせれば、より身体への吸収率がupします。
その他にも、ビタミンCやビタミンB1・B2、食物繊維、カリウム、カルシウムなどが含まれます。
むくみ解消や冷え性改善、便秘などにも効果的です。
また、他の食材との組み合わせを工夫することで、より賢く摂取することができます。
いくつかの例をご紹介しましょう。
- アンチエイジングや疲労回復に
トマトやキャベツと一緒に。
- 便秘改善に
ゴボウやこんにゃくとの組み合わせて。
- 眼病予防に
ホウレンソウ・小松菜・レーズンなどと組み合わせて。
捨てちゃダメ!「葉」も栄養たっぷり
そして、実はニンジンは、葉も緑黄色野菜に分類され栄養豊富なのです。
βカロテンやビタミンC、カルシウムなどが含まれています。
葉付きのものが手に入ったら、ぜひ捨てずに食べてください。
天ぷらや炒め物、細かく刻んで炒ってふりかけにも利用できます。
過去には、ニンジンに含まれている「アスコルビナーゼ」という酵素は、ビタミンCを破壊すると言われていました。
ですが、近年の研究で、アスコルビナーゼというのはビタミンを「破壊」するわけではなく、「酸化」させる酵素で
あるとする説が出てきました。
現段階で分かっている範囲では、アスコルビナーゼにそれほど神経質にならなくとも良いでしょうが、気になるという場合は、酢やレモン汁を加えるか、50℃以上に加熱すれば酵素の働きを抑えることができます。
スムージーに使う時は、レモン果汁などの酸を合わせる。
サラダに使う時は、酢やレモン汁などを含むドレッシングにする方法もありますね。
一年中出回っている野菜ですが、4月~7月・11月~12月が特に美味しいとされています。
お店で選ぶときは、色が鮮やかで表面が滑らかなもの、茎の切り口が小さなものを選びましょう。
切り口の大きいものは芯の部分が大きくなっていて味が落ちます。
緑色に変色しているものは、日に当たって堅くなってしまっているので避けたほうがよいです。
蒸れや湿気に弱いので、水気をふき取り、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存すると長持ちします。
使いかけのものは、ラップに包んで保存しましょう。
個性的な色・味・形のニンジンも楽しんでみては?
今の時期、まさに春から初夏のニンジンが美味しい時期ですね。
最近では、黄色や紫、白や赤色などのカラフルなニンジンを見かけることも多くなってきました。
それぞれ品種によって、甘かったりクセがあったりと、味や香りがかなり違ってくるので、見た目だけでなく味のバリエーションも楽しめると思います。
また、栄養素もリコピンが豊富、アントシアニンが豊富などそれぞれ違ってきます。
せっかくなので、美味しい時期にニンジンの個性も楽しんでみてはいかがでしょうか。
そういったことも野菜の楽しみ方のひとつだと思います。
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