夏顔のテカリ・ベタつきの原因は?トラブルを引き起こす皮脂の対処法と、肌老化を防止するポイント
皆さん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。
本格的な夏が近づいてきましたが、気温の上昇とともに気になるのが、顔のギラつき・テカリです。
その原因となっているのは、ご承知のように皮脂(顔の脂)です。
前回の「夏のメイク崩れの原因とテカリを防ぐスキンケア方法!汗皮脂を抑える下地のつけ方と、崩れた時の直し方も紹介」でメイク崩れとの関わりについて解説いたしましたが、今回は皮脂と肌老化の関係についてお話させていただきます。

まずは皮脂そのものを理解することから始めましょう。
皮脂が分泌される皮脂腺は、ほぼ全身に分布しており、手の平と足の裏のみありません。
皮脂量が多いのは、額>頭皮>鼻および鼻横頬となっており、背中や胸なども比較的多い傾向にあります。
(多少の個人差はあり)
10代後半が最も分泌量が盛んで、女性は30代初め頃~、男性は50代半ば頃~少しずつ減少します。
皮脂は、様々な成分(中性脂肪・ワックスエステル・脂肪酸・スクアレンなど)で構成されており、弱酸性です。肌が弱酸性なのは、この皮脂が弱酸性であるためです。
カウンセリングで、「肌に必要なものを1つあげるとすれば何ですか」と聞くと、約2人に1人は「皮脂」と答えます。
科学的な研究が進むにつれて、近年、皮脂の正体が分かってきました。
皮脂腺から皮脂が分泌されると、時間と共に肌上で酸化して「過酸化脂質」という物質に変わり、肌に悪い影響を及ぼします。
一般にはあまり知られていませんが、「過酸化脂質」は、毛穴の開きを促進し、さらに、その毛穴の開きが連なってシワになることが確認されています。
顔の中で皮脂が多いのは、額から鼻にかけてと鼻横頬ですが、よく見ると、それらの部位は他の部位よりも毛穴の開きが大きいはずです。
つまり、皮脂の多い部位は老化しやすい、言い方を変えると、皮脂の多い部位の悩みが増えてきたら、肌老化の始まりにスイッチが入ったと言えるでしょう。
なお、「皮脂や汚れが詰まるから毛穴が開く」という間違った情報を信じている人が多いようですが、そうではなく、皮脂によって毛穴周りの表皮が刺激ダメージを受けて広がっていくのです。
また、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルも、皮脂が多い部位に見られるのが特徴です。
では、「過酸化脂質」はどのように対処すれば良いのでしょうか!?
それは、ご存知の通り「洗顔」です。
実は、洗顔の一番の目的は、この過酸化脂質(時間が経過した古い皮脂)を洗い流すこと。
水洗顔だけという人がおられますが、皮脂は寝ている間にも分泌・酸化しており、また、脂のため当然水だけでは落ちないので、洗顔料を使っての洗顔がベター。
ただし、しっかり落とそうと力を入れての擦りすぎや、一日何回も過度にやりすぎると、逆に皮脂腺が活発化して皮脂の分泌が増えたり、肌の潤いを奪ってしまう可能性があるため、要注意です。
洗顔は、1日2回(朝晩)がベストで、洗顔料の泡を転がすように優しく洗いましょう。
夏場の洗顔料は、ペースト状のフォームタイプより、昔ながらの固形石鹸タイプのほうがサッパリと皮脂や汚れを落としてくれます。

昼間の皮脂対策としては、あぶら取り紙が効果的です。
以下に分かりやすく要点をまとめてみました。
- 皮脂が浮き始めたら、早めに取り除くこと。
- 額・鼻・鼻横頬の皮脂は、特に意識して取る
- 擦るのではなく、押さえるほうがよく取れる。
- 一度使った紙は再使用せず、常に新しい紙を使うこと。
- ティッシュで取るよりも、断然肌に優しい。
- 洗顔のように、全ての皮脂が取り除かれることはなく、肌を守る必要な部分は残るため、昼間の皮脂対策にはベストである。
- 「金箔打紙製法」と呼ばれる加工製法で作られたあぶら取り紙が、非常に密度が高く吸着力に定評がある。
ここまで書くと、とても皮脂が悪者みたいなイメージになりますが、良い部分もあります。
皮脂は分泌された後、皮脂膜を形成して肌のなめらかさを保つ作用や雑菌から皮膚を守る役割があるため、ある程度は肌の上に乗せておく必要があります。
ただ、皮脂は分単位で分泌されていますので、一日二回(朝晩)の洗顔で多少落としすぎても、それほど気にする必要はないということ。
5月~9月の暑い時期は、紫外線情報ばかりに目が行きがちですが、冬場の約2倍もの皮脂が分泌される夏場に適切な対策を講じることで、日々進行する肌老化にブレーキをかけることができます。
そして、皮脂の特徴をしっかり認識して、必要な部分と取り除く部分のサジ加減をしっかり心得ることが、最大のポイントになるでしょう。
エビデンス(科学的根拠)が伴った本当に正しい情報を知りたい、そして、美しく歳を重ねたいと思われる人は、是非今後も私のコラムをご覧ください。
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