人間は誰もが体臭を持っています。
ですが、それは本当に身体から発されている臭でしょうか?
もしかすると、それは頭皮の匂いかも知れません。
実は、頭皮も結構匂うのです。
意外に頭皮が匂う方は少なくありません。
満員電車の中でも、時々隣の人の匂いが気になりますよね。
これは体臭と思われがちですが、意外と頭皮の場合もあるのです。
頭皮のイヤな匂いは「皮脂」と「毛穴の汚れ」 が原因です。
酸化した皮脂や汚れが、匂いを発しているのです。
私たちの腕や額と同じで、頭皮からは皮脂が分泌されています。
毛穴の数も非常に多く、その分だけ皮脂の分泌量も多くなっています。
通常はシャンプーで皮脂を取り除きますが、余分な皮脂が取りきれず毛穴に溜まってしまうこともあります。
それが汚れとなって蓄積し、酸化してしまうのです。
つまり、皮脂や汚れをちゃんと洗い落とさなければいけません。
よく食用油が酸化を起こしますが、それと同じことが頭皮で起こっているのです。
これが、匂いの原因になります。
また、毛穴に溜まった皮脂汚れが元で雑菌が繁殖し、不衛生な状態になっている場合もあります。
当然匂いの発生源になります。
汗をかくと、体から嫌な匂いを発するのと同じです。
一方、頭皮に必要な皮脂まで洗い落とすと、今度は乾燥肌になってしまいます。
これも逆効果で、余計に皮脂を分泌する原因となります。
頭皮も肌の一部分ですから、適度に保湿することが必要です。
皮脂を取りすぎず適度に残す、頭皮を清潔にする。
これを守れば匂いも無くなりますが、やや難しそうです。
ですが、対処法を覚えてしまえば簡単です。
まずはシャンプーを見直してみましょう。
これが一番重要です。
シャンプーにも種類があります。
界面活性剤入りで洗浄力が非常に強いのが特徴。
よく売られているタイプで、合成界面活性剤入りで洗浄力が強い。
アミノ酸から作られる合成界面活性剤入りで、髪低刺激。
ヘアダメージが気になる人向け。
せっけん系や石油系のものは洗浄力が強く、必要な皮脂まで洗い落としてしまうことがあります。
頭皮の乾燥を招いてしまい、髪のパサつきならまだしも、皮脂の過剰分泌の原因にもなります。
サロンなどで使われている「アミノ酸系」を始め、適度に潤いを残すシャンプーを使いましょう。
洗髪力の強いシャンプーは、頭皮の匂い対策には要注意です。
シャンプーをする時、髪ばかり洗ってないでしょうか?
髪を洗うのではなく、頭皮を洗うことを意識しましょう。
指先でシャンプーを優しく揉み込むように、頭皮をマッサージする感覚で洗います。
スタイリング剤を落とすことも忘れずに。
汚れの原因になりますし、雑菌の住処にもなってしまいます。
自然乾燥に頼っていませんか?
実はNGです。
面倒な時は、生乾きの状態で寝る方もいると思いますが、頭皮が匂う原因になってしまいます。
これは服を部屋干しする場合と同じです。
雨で服を部屋干ししたとき、嫌な匂いがしませんか?
頭皮も同じで、雑菌にとって湿った状態は好環境です。
寝ている間に雑菌が繁殖し、頭皮から「部屋干しの匂い」がするようになります。
きちんと乾かしてから寝ましょう。
髪を乾かす際ドライヤーを使いますよね。
しかし髪に近付けすぎていませんか?
頭皮の乾燥を招いてしまいますので、30cmは離して使うようにしましょう。
髪の乾燥を防ぐためにも必要です。
余分な皮脂と頭皮の汚れは、フケやかゆみの原因になってしまいます。
不清潔な印象を与えてしまいますし、何より頭皮のキツい匂いで嫌な顔をされてしまうかも知れません。
今からでも対策はできます。
頭皮の匂いがキツくならない前に、対処してみてはいかがですか?
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