本当に太らない? ゼロカロリー表示にご注意
低カロリーやノンカロリー食品は、ダイエットに励む女性には嬉しい響き。貧しかった時代では、まさかカロリーにならないものにお金を払う時代が来るなんて考えられなかったことでしょう。まさに贅沢な飽食時代だからこそ成り立つ「ダイエット」を売りにした食品。
■ゼロカロリーは太らない!?
でもよく考えてみてほしいのです。色のついた味のある甘い飲み物。カロリーがないならば、一体何を材料に作られているのでしょうか。それは、人工甘味料や着色料…。食べ物ではないものがたくさん混ぜられています。今すぐ健康を損なうものではないにしても、体に有益ではありません。
またその瞬間は摂取カロリーが少なくてすんだとしても、それが続くことで、結果的に健康を損ない、代謝機能も低下してしまうのであれば、長い目でみれば、痩せ体質からは、むしろ遠ざかっているのです。
■「ゼロカロリー」でも0kcalではない
魅力的なキャッチコピーで、ついつい惑わされてしまう商品のPR広告。実は、栄養表示基準によって、飲料100mlあたり5kcal未満であれば「カロリーゼロ」「カロリーオフ」と表示することができます。ですから本当に0kcalという訳ではないのです。また、飲料100mlあたり、20kcal以下であれば「カロリーオフ」や「低カロリー」とうたえます。
「シュガーレス」や「ノンシュガー」「無糖」も同様。飲料100mlあたり0.5未満でこのように表記できるのです。
■お酒も同じ、「糖質オフ」って?
ジュースだけに限った話ではありません。お酒の席でも「糖質オフ」「カロリーオフ」を無意識に選んでいませんか? これらも同じ。本来糖質のあるお酒と同じような味にするために、ほとんどの製品に人工甘味料やその他様々な添加物が使われています。
アルコール自体が代謝、解毒などの大切な機能を担う肝臓に負担をかけているにも関わらず、そこに添加物を足せば負担はさらに大きくなるだけ。
また、「糖質オフ」「カロリーオフ」なら少し多めに飲んでも大丈夫と思い、飲みすぎてしまう人も多いので注意が必要です。ジュースであれ、お酒であれ、本物の飲み物であれば、カロリーとともに体内で有益に働く様々な栄養素が入っています。
健康やダイエットを意識するのであれば、これらの飲み物を「人工」に置き換えるのではなく、飲む量を減らしつつも「本物」を摂るほうが賢明でしょう。
■「ゼロカロリー」の罠
日本で使われている代表的な人工甘味料といえば、アスパルテーム。甘さは砂糖と比べて、100〜200倍。また、その他、サッカリンは砂糖の200〜750倍の甘みがあり、アセスルファムカリウムは200倍、スクラロースは600倍も甘くなっています。さらに、新しい人工甘味料であるネオテームは、砂糖よりも約7000〜1万3000倍の甘味の効力があります。
これらの人工甘味料は、砂糖以上に依存性が強く、味覚障害などの副作用もあるとか。
たとえノンカロリーであっても、体に不要なものを入れてしまう食習慣は肥満をもたらしてしまいます。痩せたい人、綺麗でありたい人は、「カロリー」ではなく、食品そのものの栄養素や食品添加物の有無に目を向けるべきでしょう。
(中嶌歩見)
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