童話やアニメに登場する料理。これはとても罪深い存在です。

有名なものだと「ぐりとぐらのカステラ」や「魔女の宅急便のニシンパイ」、「ルパンのミートボールスパゲティー」などが挙げられます。

作ってみようと意気込んだ方も多いのではないでしょうか。

これらの料理、中には美味しく出来るものもありますが、ほとんどがイメージと剥離したもので、子供の夢をぶち壊すという悲しい現象が起きる場合もあります。
これには二つの原因パターンがあります。

大きさも含め、視覚的に劇中と同じように再現した結果、「不味い」「味気ない」と言われるパターン。

やはり料理は美味しく食べたいものです。とはいえ、気づいたら劇中とは異なるものになってしまい「偽物」と言われるパターン。

そこで、今回はどちらにも偏りすぎない作り方で、ラピュタパンこと『天空の城ラピュタ』に登場する目玉焼きがのったトーストに挑戦してみましょう。

• 切れてない食パン
• 卵
• マーガリン
• 塩
• ブラックペッパー

根強い人気を誇るラピュタパンですが、そのまま再現したレシピで作っている人は少ないものです。
とはいえ、目玉焼きの下にベーコンが敷かれていたり、マヨネーズをガッツリ使ったりと、すでに別物なレシピはそれはもう「美味しい目玉焼きトースト」でしかありません。

ちょっとした再現ポイントを抑えつつ、美味しく作ってみましょう。

• ポイント１：食パンは厚く切るべし

喫茶店のモーニングメニューにあるトーストと同じです。高価な食パンでなくても、分厚いものはとても香ばしくなるものです。
今回は4ｃｍに切りました。

• ポイント２：目玉焼きの下味は濃いめで

卵をフライパンに落としたら、塩を多めにふりましょう。出来上がって味が薄く、ケチャップをかけては元も子もありません。

• ポイント３：あえて蒸し焼きにしない

上手に目玉焼きを作るコツは、蒸し焼きにして黄身の硬さを調節することですが、今回は蓋をする前にマーガリンを塗った食パンの上にのせました。

後述しますが、半熟にすることで二度美味しく召し上がれます。
あとはオーブントースターで3～4分焼きましょう。

今回のレシピは、食パンにマーガリンで味付けし、目玉焼きは半熟にするものでした。
実はコレ、形は異なれど、イギリスの朝食「卵と兵隊さん」からヒントを得ました。

イギリスでは、食パンを細切りにしてこんがり焼き、バターを染み込ませてから、塩とコショウをかけた半熟卵に絡める食べ方があります。
なんでも、細切りにした食パンが整列した兵隊さんに見えるからだそうです。

エッグトーストは黄身が硬いと味気ないものです。とはいえ、半熟だとちょっと食べづらい。
今回はトーストをせっかく分厚く切ったので、食パンのこんがりした部分をちぎって黄身に絡めつつ食べてみましょう。とても濃厚な味がしますよ！