都内で一番高い土地は千代田区?高級住宅街(東京・名古屋・大阪)の土地価格理由を解説!
いわゆる高級住宅地と言われるところは、国内のそれぞれの都市にあります。
東京なら、麻布、青山、赤坂(その昔“トリプルA”なんて表現されていました)や田園調布などで、名古屋なら南山や八事、関西なら帝塚山や芦屋辺りが有名です。
女性に「どこにお住まいですか?」とお訪ねしたとき、これらの地名が出ると、その美しさが2割増しみたいな、そんな効果もある地名であります。
さて、これらの街は高級住宅地であるので、それぞれの地域の最も地価が高いところであると思いきや、実はそうでもありません。
あくまでも一般的な指標として、“地価公示”という、国が発表する土地のデータからみたものがあります。
それを見ると、例えば東京なら千代田区六番町が約300万円/㎡とトップで、2位は赤坂であるものの、その後は三番町や九段が来て、トップテンの約半分は千代田区が占めています。
港区内である麻布や青山や赤坂はやはりそれなりに高いのですが、大田区にある田園調布は、高いところでも千代田区六番町の1/3ぐらいの地価水準です。
場所によっては、地名は“田園調布”ではありますが、かなり地価水準が低いところもあります。
同様の傾向は名古屋や関西でも見られます。
名古屋であれば東区の泉、関西であれば大阪の天王寺などの地価が高くなっております。
それぞれの地元の方に聞いたら、なるほどと思われるような場所でしょうが、一般的に名声の高いところが、必ずしも地価が最も高いということではなさそうです。
もちろん地価公示という一般的指標であり、それぞれの地域の最高価格地を、人によっては住宅地でなく商業地として捉える方もいます。
そのため、一概に言えませんが現在の全般的な傾向としては、より都心に近く利便性の高い場所が、住宅地としての価値を押し上げている要因と考えられます。
都心部のいわゆる「お高い土地」は、都心に近く利便性が高い場所であるということ。
都心に通勤し、都心のマンション居住者がどんどん増えていく中で、今後は高級住宅地のイメージも変わっていくのでしょうか?
個人的には「天王寺のお嬢様」より「芦屋のお嬢様」に、お目にかかりたいものであります。
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