目に起きやすい二大トラブル「疲れ目・眼精疲労」の種類と原因!頭痛や吐き気などの症状にお悩みの方は必見!

執筆者: あさづけ なすこ 職業:看護師(医療・在宅医療・地域医療・福祉)
疲れ目と眼精疲労

目の疲労について、眼科的に分類されているものは2種類あります。

 

疲れ目とは

1つは「疲れ目」です。
いわゆる「眼疲労」と言われており、下記のような症状があります。

 

  • 目の疲れ
  • 目の痛み
  • 目の重み
  • 目の乾き
  • 目のぼやけ
  • 目のかすみ
  • 目の充血
  • 目の痙攣
  • 目がチカチカする
  • 目が熱い
  • 涙が出る
  • 眩しくて目が開けない
  • 視力の低下

 

これらは目を酷使することで起こりますが、休憩や睡眠を取ると回復が見られ、翌日には症状が軽快または無くなっていることが多いです。

 

眼精疲労とは

2つ目は「眼精疲労」(テクノストレス)と呼ばれるもので、軽い作業をしても目の疲れを自覚するようになり、十分な休憩や睡眠をとっても中々回復しません。
また、全身性の不快症状へと発展することも少なくありません。


具体的症状としては「眼疲労」時のものに加えて、全身性症状として次のようなものがあります。

 

  • 頭痛(目の奥が痛い)           
  • 肩こり・首の痛み・背部痛・腰痛    
  • 肩・首・腕・腰の重苦しい感じ      
  • 吐き気                    
  • めまい                    
  • 食欲不振
  • 圧迫感
  • 疲労感
  • 倦怠感
  • イライラ感
  • 抑うつ

 

 

疲れ目の主な原因
  1. 目の乾燥
    乾燥した外気や冷暖房によるものです。
     
  2. 目の酷使
    液晶を見ている間や長時間の車の運転や読書、不規則な生活・食生活と睡眠不足、ストレスや過労、紫外線の影響などによるものです。
     
  3. メガネやコンタクトレンズの度が合っていない
     
  4. コンタクトレンズの過剰装着
    使用用法を守らない長時間や長期間の装着、安価なカラーコンタクトレンズ装着などによるものです。
     
  5. 目の病気によるもの

     角膜炎、結膜炎、ものもらい(麦粒腫)、白内障、緑内障、老眼、近視、遠視、乱視涙液分泌減少症、眼球乾燥          症、乾性角結膜炎などによるものです。

 

  • 全身性の病気

     血圧異常(高血圧・低血圧)、糖尿病(糖尿病性網膜症など)、貧血、動脈硬化、心身症、神経症、自律神経失調      症などによるものです。

 

眼精疲労の主な原因
  1. 調節性眼精疲労
    焦点を合わせるためのピント調節作用が低下して、ピントが上手く合わなくなり起こる眼精疲労。
    液晶(PC・テレビなど)を長時間眺めていることや、老視・近視・遠視・乱視などが原因でなることが多いです。
     
  2. 神経性眼精疲労
    眼球そのものには原因が無いのですが、長時間、目を酷使することによって、視神経や周辺神経が疲労をして起こる眼精疲労です。
    液晶(PC・テレビなど)やOA機器を長時間眺めていることでも起こります。

    VDT症候群
    Visual Display Terminal(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル)とは、ディスプレイを持つコンピューター機器(PC・テレビゲーム・スマートフォン・タブレット・ワープロなど)のことを主に指します。
    慣れない作業や長時間の作業で目を酷使した結果、前述するような「眼疲労」や「眼精疲労」の症状が出現することを言います。
    最近ではVDT症候群の60%はドライアイから発症していることが分かっており、「IT眼症」や「テクノストレス眼症」とも呼ばれています。 
     
  3. 不等像性眼精疲労
    左右どちらかの視力に、極度の遠視や近視があり、左右差が激しく出てしまうことで起こる眼精疲労。
    例えば、視力障害があるのに矯正をしない(眼鏡など使用しない)ことや、度が合わない眼鏡やコンタクトレンズを長年使用していることなどです。
     
  4. 筋性眼精疲労
    眼周辺にある筋力の働きが不均一、異常になり起こりうる眼精疲労。
    例えば、斜視や斜位(潜伏斜視)、近いものを一点で見ることが難しい、輻輳障害(ふく霞みそうしょうがい)などを指します。
     
  5. 症候性眼精疲労 
    「疲れ目」の主な原因⑤で挙げたような、目の病気や全身性の病気が原因で起こる眼精疲労。 

 

おわりに

原因を知ることで対策が出来ます。

間違った対処方法を行っても効果はありませんので、まずは自分の目がどんな状態なのか、きちんと把握をした上で適切な処置を行いましょう。

 

次回は具体的な対処法をご紹介していきます。

 
 コラムニスト情報
あさづけ なすこ
性別:女性  |   職業:看護師(医療・在宅医療・地域医療・福祉)

お気軽にフォローやコメントくださいねっ。

○うりの蔓にん☆なすびはならぬん♪
http://urinasubi-nasukoasazuke.blogspot.jp/

○twitter/google+
https://twitter.com/asazukenasu
http://gplus.to/asazukenasuko

○Nassu's Photo Gallery-50円写真素材サイト
http://nassugallery.saleshop.jp/

○PIXTA-写真素材サイト
https://pixta.jp/@asazukenasu/photos

○写真AC-無料素材サイト
http://www.photo-ac.com/profile/240789