こんにちは、理学療法士の西村猛です。
今回は、お尻の筋肉に関する話題をお送りします。
そんなことはありません。
日常の中で、体の使い方を少し気をつけるだけでヒップアップの効果が期待できるのです。
その仕組みと具体的な運動方法について、解説します。
加齢と共にお尻が垂れてくる理由は、大殿筋(だいでんきん)と呼ばれる筋肉が弱ってくるからです。
逆にいうと、ヒップアップのためにはこの大殿筋を鍛えることが重要になってきます。
大殿筋は図の通り、お尻の大部分を占めます。
この筋肉を弱らせないようにすることが、お尻がたれてくることを予防することにつながります。
世の中に数あるヒップアップエクササイズは、いずれの運動も「わざわざ時間を取って」取り組む必要があります。
それでは長続きしないというのが、正直なところだと思います。
それよりもっと簡単な、日常の中でできる方法をご紹介します。
実は、これだけでヒップアップできるのです。
ではなぜそれだけで、大殿筋が鍛えられるのでしょうか。
もう少し詳しく言いますと、大殿筋は歩行中のうち、かかとが地面に着く瞬間に一番活動(収縮)します。
これは実際に自分で試してみると分かりやすいでしょう。
両手を上図の大殿筋の部分(お尻の真ん中で、一番盛り上がっている部分)に当て、かかとにしっかり体重を乗せながら歩いてみてください。
踵をついた瞬間、同じ側のお尻の筋肉(大殿筋)がグッと硬くなるのが分かるでしょう。
大殿筋の収縮が促されることが、ヒップアップにつながっていくのです。
かかとにしっかり体重を乗せるためには、運動靴を履いて行うことが最も大切なポイントになります。
ハイヒールなどのかかとの高い靴では、体重はつま先にかかってしまい、かかとには全くといっていいほど体重が乗りません。
ハイヒールでたくさん歩いても大殿筋の活動は見られず、また強化されることもありません。
それどころか大殿筋を使う機会が少なくなってしまうため、むしろお尻の筋肉を弱らせることになってしまいます。
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