完全栄養食品「卵(1個)」のカロリー・栄養・効果的な食べ方!疲労回復や美肌、風邪予防、集中力アップなど健康効能まとめ (1/2)

執筆者: 高野絵梨香
「卵」のこと、知ってますか?

身近な食品である卵(鶏卵)を、皆さんはどのくらい食べていますか。

コレステロール値を気にして、あまり食べないようにしている方もいらっしゃるでしょう。

 

今回は、知っているようで知らない卵の栄養や効能について、ご紹介します。

 

 

卵の基礎知識
卵1個のカロリー
  • Mサイズ(58g~64g未満)1個=約92kcal
  • Lサイズ(64g~70g未満)1個=約101kcal

 

100gあたり151kcalなので、大きさの割にカロリーは高めですね。

なお、卵のサイズは、農林水産省が定める規格によりS・MS・M・L・LLの5段階で決められています。

 

卵の栄養素

たまごは「完全栄養食品」とも呼ばれ、食物繊維とビタミンC以外の全ての栄養素を含んでいます。

 

卵の主な成分

  • たんぱく質
  • 脂質
  • ミネラル(カルシウム/鉄/マグネシウム/リン/亜鉛)
  • ビタミン(ビタミンA/B/D/E/葉酸)

 

卵の栄養が持つ5つのすごい効能とは?

必要不可欠な必須アミノ酸

疲れにくい元気な体を作るのは、良質のたんぱく質。

そのたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の中で、体の中で生成できない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼びます。

 

卵には、この必須アミノ酸がバランス良く含まれているのです。

疲労回復、内臓機能の活性化、張りのあるお肌やツヤのある髪のヒントは、卵にあります。

 

不足しがちなビタミン・ミネラルも

「ビタミン」や「ミネラル」と言えば、美肌、疲労回復、風邪や貧血の予防など、その効能は多岐に渡ります。

ただ、野菜やレバーなど、意識的に摂取していないとすぐに不足してしまいがち。

 

しかし、そのビタミンやミネラルも豊富に含まれているのが卵なのです。

肉や魚などのたんぱく質食品と比較して、卵が優れている点でもあります。

 

風邪菌を溶かす?リゾチーム

風邪薬の成分で「塩化リゾチーム」という言葉を、聞いたことがあるかもしれませんね。

リゾチームは、卵白に含まれる酵素で、体に有害な風邪などの細菌を溶かす機能があります。

 

風邪予防に卵が効くと言うのも、納得です。

 

脳を活性化!脂質コリン

卵黄に含まれる脂質の「コリン」は、記憶や学習に関わる神経伝達物質の材料となります。

つまり、記憶力や学習能力の向上が期待できます。

 

 

また、脳の老化防止を促し、アルツハイマー病や認知症の改善や予防に効果があるとされているのです。

 

肝臓を守る!シスチン・グリシン・グルタミン

アルコールが肝臓で分解されるのを促進し、肝臓の機能を回復させるアミノ酸が「シスチン・グリシン・グルタミン」の3つです。

 

二日酔いの際に飲む市販薬にも、この3成分が入っています。

肝臓を守るために、お酒のお供は卵料理がベストです。

 

気になる卵のコレステロールは?

前述したように、卵を食べるとコレステロール値が上がってしまうのでは、と気にされている方も多いでしょう。

しかし、その心配はありません。

 

 

コレステロールも必要な栄養素

悪者のように見られがちなコレステロールですが、悪玉コレステロール(LDL)も善玉コレステロール(HDL)も、体には必要な栄養素なのです。

 

LDLは血管などに必要なコレステロールを運び、HDLは余分なコレステロールを肝臓に回収する働きを持っています。

気にしなければならないのは、動脈硬化を引き起こすLDLが極端に多い点なのです。

 

卵はコレステロール値を上げない

卵には、LDL値の低下とHDL値を増やす働きがある成分が含まれています。

卵を食べたからといって、コレステロール値が上がる訳ではありません。

 

卵とコレステロールの誤った見解は、大昔の実験結果に基づいているようです。

しかし、研究技術が発展した現代において、その説は間違っていると言えるでしょう。

 

卵の食べ方

1日何個まで?

健康な方であれば、1日2~3個食べても大丈夫。

ただし、お伝えしたように、卵は高カロリーですので、そこは注意しておきましょう。

 

 
 

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