一口にアパレルと言っても、【販売員・デザイナー・パタンナー・バイヤー・マーチャンダイザー・プレス】と職種はさまざまで、初任給にも違いが。アパレル系の企業に就職や転職を考えている人は、決断前に要チェック!
みなさんの中には、4月からアパレル業界で働き始めるという方や、アパレル系への就職を検討中の方もいらっしゃると思います。
「アパレルは厳しい」と言われることも珍しくありませんが、最も大切なものは給料ではないでしょうか。
多少厳しくても見合った給料をもらえるなら問題ありませんが、実際どうなのか気になりますよね。
一口にアパレルと言っても、【販売員・デザイナー・パタンナー・バイヤー・マーチャンダイザー・プレス】と職種はさまざまで、初任給にも違いがあります。
報酬が見合っているかの判断は各人次第。
初任給はどの位もらえるのか、さっそく相場を見ていきましょう。
アパレル業界で最前線に立つ販売員の初任給は、ざっくり17万円~20万円が相場になっています。
メーカーによる違いが大きく、地方勤務の場合はこれを下回る場合もあります。
地域の平均賃金を考慮していると考えられ、年収ベースでは200万円~300万円程度に落ち着きます。
もっとも、これはあくまでも”給料”の金額であるため、実際の手取りはもっと少なくなります。
特に販売員は服の購入費が出ていくため、懐事情はちょっぴり寂しくなるのが実情。
ただ、店長やSV(スーパーバイザー)へキャリアアップすれば、給料もそれなりに上がります。
アパレル業界の花形とも言えるのがデザイナーです。
感性が求められる職種ですが、初任給は19~20万円前後です。
経験があれば多少色は付くものの、ボーナスを含めた年収ベースだと300万円程度になります。
なお、デザイナーは、販売員とは違い、服の購入費を気にする必要はありません。
いくらかの手当を考慮すれば、実際の給料は20~22万円程度に落ち着きます。
デザイナーのデザイン画をもとに縫製の指示書を作成する職業がパタンナーです。
裏方的存在ですが、かなり重要なポジションでもあります。
デザイナーとよく喧嘩する職業とも言われていますよね。
パタンナーの初任給もおおよそデザイナーと同じで、未経験者なら20万円前後とされています。
年収ベースも300万円ほどですが、将来的に独立も視野に入る職種のため、経験を積んで独立するのも一つの手段です。
セレクトショップなどで海外から商品を買い付ける職種がバイヤーです。
一般のメーカーでも他メーカーとの交渉をしたり、アイテムを買い付けに行ったりします。
経験と自分の感性がものを言う職種ですが、未経験バイヤーの初任給は22万円~25万円ほど。
年収ベースでは300万~350万円程度でしょうか。
アパレルの他職より給与水準は高く、経験を積めば大幅な昇給も期待できます(その分責任も重大ですが…)。
アパレルにおけるマーチャンダイザー(MD)は、ブランドの方向性そのものに関わる重要な職種です。
新卒採用は意外に少ないものの、人気の高い職種であることは今も昔も変わりません。
気になる初任給は、だいたい18万円~20万円ほど。
「あれ、思ったより安い!?」と思ったかもしれませんね。
新卒MD自体かなり珍しく、1年目であれば年収250万~300万円程度が相場です。
ただ、経験を積めば昇給しやすく、数年で年収が400万円を超えます。
長く続けるほどおいしいです。
メーカーの窓口にもなるプレスは、雑誌やカタログ媒体とのやり取りや衣装貸出、展示会の企画など、ブランドの広報そのものに携わる職種です。
ブランドのイメージ戦略に欠かせない職種で、新卒採用もそこそこあります。
プレスの初任給は、他の職種とほぼ同じ20万円前後に落ち着きます。
年収で250万円~300万円ほどになり、MD同様に経験を積むほど初級のチャンスがあります。
アパレル全体で見ると平均的な初任給とも言えますね。
アパレルの初任給はメーカー次第で変わりますが、もし就職するならバイヤーやMDが狙い目です。
いずれも初任給がそこそこで、昇給のチャンスもあります。
ただ、1年目・2年目あたりは他職と同じく厳し目であることに変わりはありません。
もちろん、上記の平均初任給を下回るケースも珍しくありません。
例えば、販売員の場合、地方勤務で月給15万円、なんてこともよくある話です。
アパレル業界は、年々縮小傾向にあります。
服が好きでないのなら、将来性も考えて決断しましょう。
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