乾燥脂性肌(ドライオイリー肌)のスキンケア

乾燥脂性肌(ドライオイリー肌)は、部分的にカサついたり脂っぽかったりする肌で、一般的に「混合肌」と呼ばれています。最もトラブルを誘発しやすい肌質な為、細心の注意が必要です。

 

肌の調子を狂わせる要因の1つに、水分と皮脂のバランスが崩れる事が挙げられます。
その崩れが過剰になると、少しの刺激で発赤・湿疹・痒みなどが出やすい敏感肌、ニキビ肌、赤ら顔などを誘発する事にもなります。

厳密には、混合肌という肌質は存在しない

人間の顔肌というのは、健康な普通肌(ノーマル肌)の人でも、部位によって水分量も皮脂量も違います。

 

Tゾーンと呼ばれる部位(額・鼻)は皮脂が多く、それ以外のUゾーンと呼ばれる部位(頬・フェイスラインなど)は少なめなのが通常です。(特に目元・口元は皮脂が少ない)

 

こういった根拠から考えると、ほとんどの人が混合肌ということになりますね。
混合肌の正論は、普通肌(ノーマル肌)に比べて、水分量と皮脂量のバランス格差が異常に大きい肌質を指します。

乾燥脂性肌(ドライオイリー肌)のスキンケアポイント

脂性肌(オイリー肌)の所でも申し上げましたが、皮脂は故意に抑える事はできない為、あぶら取り紙を活用するしかありません。

 

化粧品は、保湿力が高いセラミドやヒアルロン酸などがたっぷり配合された、オイルカットの美容液を取り入れましょう。叩く・擦るなどの肌への刺激は、バリア機能(刺激から肌を守る働き)を低下させるためNGです。

 

肌老化を受け入れる

40歳を境に水分量と皮脂量は共に激減し、多くの人は乾燥肌(ドライ肌)寄りに傾くため、いつまでも普通肌(ノーマル肌)を維持することはできません。

 

これは、加齢による肌機能低下の為、ある程度受け入れる必要があります。
大切な事は、加齢と共に変化する肌に対応した、スキンケアを実践することです。

おわりに

今回のお話のポイントは以下の通りです。


  • ご自身の肌質を正しく診断し、その肌質に見合った化粧品を選ぶ事。
  • スキンケアは、皮脂が多いTゾーンは無視して、Uゾーンを基準にすれば良い。

 

乾燥・シミ・たるみなどの肌老化は、繊細なUゾーンを中心に現れます。
しかし、丈夫なTゾーンを基準にした手入れをしている人が多く、Uゾーンの的確なケアが出来ておらず、結果的に自らトラブルや悩みを増やしているようなものなのです。

 

いかに、科学的根拠が高い情報に目を向けられるかが、年齢に見合った美肌を手に入れる分岐点なのかもしれませんね。

 

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