こんにちは、スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。
前回、男性肌の特徴とお悩みを見ていきました。
では具体的に、男性はどのようなスキンケアを行えば良いのでしょうか。
皮脂は、分泌されてから時間が経つと、過酸化脂質に変化し、毛穴の開きやシワなどの肌老化を促進することがわかっています。
朝晩2回、洗顔料を使って皮脂を洗い流しましょう。
昔ながらのシンプルな固形石鹸がお勧めです。
額・鼻・鼻横くぼみ・小鼻周りは、顔肌の中でも特に皮脂が多い部位のため、優しくなら、指で擦っても構いません。
その他の部位は、泡で転がすように洗えば、十分落ちます。
なお、1日2回以上の洗顔は禁物です。
皮脂は、洗顔後2時間が最も分泌量が多く、その後は緩やかになります。
なぜなら、分泌された皮脂によって皮脂膜が形成され、その皮脂膜によって新たな分泌が抑制されるからです。
洗顔のやり過ぎで皮脂膜を何回もリセットすると、皮脂膜を作ろうとして皮脂腺が活発化し、分泌量が増えることがあるのです。
日中の皮脂対策としては、あぶら取り紙が効果的です。
皮脂が浮き始めたら、コマメに取り除きましょう。
額・鼻・鼻横くぼみ・小鼻周りは重点的に、ただし、ゴシゴシ擦らず、やさしく置くように押さえて使うのがポイントです。
「あぶら取り紙で皮脂を取り過ぎると乾燥する」という情報が出回っていますが、肌の水分維持に対する貢献度は、セラミドなどの細胞間脂質が約80%、天然保湿因子(NMF)が約17%、皮脂が約3%となっており、皮脂が潤いを守る程度は低いため、特に気にする必要はありません。
また、あぶら取り紙は、洗顔のように全ての皮脂が取り除かれることはなく、肌に必要な分は残るため、昼間の皮脂対策にはベストだと言えます。
イライラなどのストレスや寝不足による疲労の蓄積は、男性ホルモンを向上させて、皮脂の分泌量を増やすと言われています。
日頃から、規則正しい生活を心掛けましょう。
食生活では、油もの・刺激物・甘いものの摂り過ぎはいけません。
特に、高脂肪食に代表される「リノール酸」は、皮脂の分泌が高まることが確認されています。
ベニ花油(サフラワー油)・ひまわり油(サンフラー油)・コーン油・サラダ油・大豆油・ごま油などはリノール酸が多いため、調理の際はオリーブオイルを使うのがお勧めです。
食品で言うと、天ぷら・フライなどの揚げ物、ポテトチップなどのスナック菓子、ドレッシング、マーガリン、インスタントラーメン等の過剰摂取は控えましょう。
くるみ・ピーナッツ・アーモンド等にも、リノール酸が多く含まれています。
肌老化(シミ・シワ・たるみなど)の60%以上は、紫外線によるものだと言われており、毎日・数週間・数ヶ月・数年・数十年の積み重ねで現れてきます。
スキンケアに興味があっても、日焼け止めを塗っている男性は、まだまだ少ないのが現状です。
SPF20・PA++程度の軽いものを外出の際に塗布するだけで、10年後の見た目肌に、周りと差が出るでしょう。
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