スキンケアカウンセラーの松原好克です。
ニキビを悪化させないためには、以下の項目を意識し、長い目で見て地道に努力する必要があります。
スキンケアや化粧品ばかりに目が行きがちですが、ニキビの根源は、体内の状態によって発生すると言われているため、まずは、内側からのケアを見直す必要があります。
肌の健康を左右する「内面美容3原則」、睡眠・運動・食事に気を遣いましょう。
かぼちゃ・ニンジン・ブロッコリー・トマトなど。
ニキビを潰すと、雑菌が混入して化膿しやすくなるのはもちろんのこと、皮膚組織を破壊してシミ(炎症性色素沈着)として残ってしまう場合があります。
手には雑菌が付いているため、むやみやたらに顔を触り過ぎると、ニキビを悪化させてしまうことがあります。
また、髪の毛にも雑菌が多く、ニキビに触れると刺激になって悪化する恐れがあるため、前髪を上げてまとめたほうが良いでしょう。
整髪料も悪影響を及ぼすと考えられます。
ニキビ対策に最も大切な要素は、皮膚を清潔に保つことです。
そのためには、毛穴の詰まりや古くなった皮脂と角質を取り除くために、クレンジングと洗顔を丁寧に行うことです。
しかし、ニキビが気になると、「とにかく肌をキレイに!」と思うあまり、1日何回もクレンジングや洗顔をする人、また、殺菌目的でゴシゴシ擦る人がおられます。
確かに、汚れや皮脂はニキビにとってマイナスなのは間違いありませんが、洗いすぎや力づくで擦ることは、肌の水分を維持する物質(セラミド)も一緒に落としてしまうため、実はこちらのリスクの方が良くないのです。
セラミドが不足すると、当然乾燥を招くことになり、角質が厚くなってきます。
厚くなった角質は毛穴を塞ぐため、結果的にニキビを悪化させてしまうことに繋がります。
クレンジング料は、触りが滑らかで油分が適度に含まれた「クリームタイプ」がベターです。
と言いましても、決して肌にプラスに働くクレンジング料はないと思って下さいね。
どれだけ肌に優しいと謳っているクレンジング料でも、毎日繰り返すことで負担が掛かります。
擦り過ぎと時間の掛け過ぎに気をつけて、メイクを素早く落とす癖をつけましょう。
洗顔料の選び方も重要です。
ニキビ肌の方は、優しいイメージのある洗顔フォームを選びがちですが、すすぎ後の残留物が懸念されるので、皮脂をすっきり落とせる昔ながらの固形石鹸が良いです。
洗顔もクレンジングと同じく、擦りすぎに気をつけて、マシュマロが凹むか凹まないかくらいの手触りで、優しく洗いましょう。
クレンジングは夜1回、洗顔は朝夜2回がベストです。
ニキビができた時の化粧品で避けたいのは、油分の多いアイテムです。
最近は良質の油剤が使われるようになりましたが、ニキビの原因の1つであるアクネ菌は、どんな油でも栄養素として吸収してしまう可能性があるからです。
油分の多い化粧品は、乳液・クリーム・リキッドファンデーションです。
洗顔後は、皮脂の分泌と酸化の抑制&赤みの軽減を促してニキビ肌に働きかける、ビタミンC誘導体(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na・3-O-エチルアスコルビン酸・リン酸アスコルビルMg・アスコルビルリン酸Naなど)がメインの化粧水を付けましょう。
ニキビができると化粧水だけという人もおられますが、これは良くありません。
あまり知られていませんが、ニキビ対策には、水分を保持できる環境を作ることが大切です。
毛穴の出口付近の角質が硬厚して塞がってしまい、ニキビを進行させてしまうからです。
テクスチャーがしっとりとした化粧品で保湿をして、皮膚を柔軟に保ち、毛穴詰まりを予防することも、ニキビケアには大切なことなのです。
アイテムとしては、保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンなど)が配合された、オイルカット/オイルフリーの美容液がベターです。
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