病院に行けば、一生懸命働く看護師さんの姿を見かけますね。医師からの指示を受けたり、患者さんの話を聞いたり…。傍目に見ていても「大変な仕事だなぁ」と感じずにはいられません。でも、なぜそんなに一生懸命になれるのでしょうか? 今回はそんな疑問に答えてくれた、2名の看護師さんのお話を紹介します。

患者さんと一緒に成長を実感
「また来ちゃってごめんなさい」看護師のKさんは、同じ病気が再発し、再度入院した患者さんから言われた言葉にショックを受けました。

病院は命を助けるところ。だから来ることに対して謝らなくてもいい。でも患者さんは自分の不摂生から病気になってしまったと、自責の念を強く感じる人も多いそう。

Kさんは謝罪されたことで「前回の入院時にもっとできたことがあったのではないかと思えて、自分のやり方を見なおすキッカケになりました。」と話してくれました。

看護師さんの仕事は病気から回復するお手伝いをすること。回復の過程で完治する場合もあれば、病気とともに生活をする場合もあります。「後者の場合、薬や生活習慣でコントロールする必要があります。自宅に戻ったあとも再発や悪化をせずにひとりでも生活できて、『ごめんなさい』なんて看護師の私に対して謝ることがないようにしたいと思ったんです」とKさん。

患者さんと一緒に、体によい食事や運動を上手に生活に取り入れる方法を考えるようにしました。すると患者さんが「自分でできることが増える」と、治療に対してより積極的になってくれたそうです。

「患者さんと一緒に成長できること」が幸せだとKさんは言います。「成功体験ってどんな人でも嬉しいし、単純に楽しいんですよ。その瞬間に立ち会えることは幸せなので、一生頑張りたいと思っています。」と目を輝かせて話してくれました。

喜びを共有できること
看護師歴15年のAさんは脳卒中などで体の機能に障害を持った患者さんのリハビリテーションを行っています。患者さんの中に高次機能障害という状態で、失語状態で話が上手く出来ない方がいました。「最初は私も『わからない! 』と投げ出したくなりました。でも、『話すことができない』=『コミュニケーションができない』ではないとわかったんです。」とAさん。

患者さんと何度も向きあい、話せなくても何かを伝えたいということが分かって来たと言います。そこで地道に確認をとり続けるようにした結果、『うん』と『いいえ』だけでの短い会話ができるようになったそうです。

「患者さんも一度『伝わる』とわかると話すことに前向きになります。短い会話でしたが、意思疎通ができる喜びをわかちあいました。上手くいかない事もありますが、喜べることが多いのも事実ですよ。」

普段、私達も何度も同じ所でつまずいているとつい「諦めてしまおうかな」と思ってしまいます。でも看護師さんはそこがスタートだと考えて、何度もチャレンジした上で患者さんとともに答えを見出していく。「だからナースは辞められないんです」と満面の笑みを浮かべながら話すAさんは本当に魅力的でした。

人それぞれの「一生ナース宣言」
リクルートの看護師転職パートナー「ナースフル」では、そんな「一生ナースとして頑張りたい」「自分らしくナース生活を送りたい」と考えている看護師さんを応援する特集ページ『看護のプロフェッショナルが語る 私たちの一生ナース宣言』をオープンしました。

ナースフルではその想いを次のように綴っています。

「自分らしく働きたい」「ずっと看護師として働きたい」。ナースフルでは、ひとりひとりの看護師さんが、それぞれのライフステージで自分らしい働き方で輝くことを応援しています。それが私たちの“一生ナース宣言”。看護師さんは社会の宝物。“キラキラと輝く看護師さん”が、さらに増えますように…。

この特集では看護界の各分野でプロフェッショナルとして活躍してきた方々からの、命に関わる尊い仕事をしている看護師さんへ向けたメッセージが込められています。自分らしく輝き続けるためのアドバイスや看護師としての生き方など、ぜひあなたもベテラン看護師たちの真摯な「ナース宣言」に触れてみませんか?

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■取材協力:リクルートの看護師求人・転職パートナー「ナースフル」

この記事を書いたコラムニスト

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