2013年10月12日(土)に「KATE SPADE SATURDAY(ケイトスペードサタデー)」原宿店にてモデル秋元梢さんによる「ファッション講座」イベントが行われた。この秋イチオシのスタイリング解説や、パリコレでの体験を語った。今回は、そのスペシャルなイベントをレポート。(以下太字はMC)

 

ーサタデーのルックはどうですか?

 

上からベルトをするスタイリングが印象的です。
東京ランウェイでもベルトで引き締めるスタイルが目立っていて。
私が着たルックも、カットソーにノースリーブのニット、上からベルトを締める感じでした。
ベルトをすることでトップスとボトムス、同じ色でも引き締めることができるし印象も変えられますよね。
 
ー今年の秋冬のトレンドで気になるのは?
 
今年はきちんとしたブリティッシュ風というかグッドガール風の格好が多いじゃないですか。
私はテーラードジャケットでも裾がスカーフの柄がはいっているアイテムを加えたりして着たいですね。
定番のアイテムに少し表情を変えて着るのが好きです。
 
ー先日の2014年春夏のパリコレはいかがでしたか?
 
ハードでしたね。(笑)
前回行ったときは2泊で、見たのは3つのショーだけだったんです。
今回は10日間くらい行ってきたので1日に2,3このショーを見ました。
ショーのたびに洋服を変えるのでそれが大変でしたね。
会場からホテルに戻って、着替えて、を繰り返して。
思っていた以上に買い物の時間がほとんどなかったです。(笑)
でもその代わりにおもしろかったのは、会場にいた人達。自分なりのファッションに身を包んだ人や、コレクションピースを着ている人。
どの会場にもスナップ隊と自分をアピールする人がたくさんいるのでそれが新鮮で刺激を受けました。
しかも誰よりも目立っている人がただの一般人だったりとかするんです。
映画(『ビル・カニンガム&ニューヨーク』)にもなった有名フォトグラファーのビルもいて、違った感動ですよね。
ショー以外にも楽しめることがすごくたくさんありました。
 
ー梢さんもパパラッチされたんですよね。
 
そうなんですよ〜(笑)
こう、タクシーから降りると、”ハイハイハイ〜”って感じで。
向こうの人ってすごいじゃないですか、フォトグラファーのアピールもすごいし、次から次へと、"こっち向いて!"って感じで。
結構日本人でこういう仕事(ファッション関係の)している人で表に出る人があまりコレクションに行かないみたいなんです、、、
だからパリでは日本人や東洋人がすごく目立つんですよ。
名前も覚えてくれたりして、2日目、3日目になると、”ハイ、コズエ!”みたいな感じで話しかけられて写真撮ってくれて。
で、そのパリで撮られた1枚が全世界にまわっていたんです。
*有名フォトグラファー、Tommy Ton(トミー・トン)による写真
それを私が知ったのってファンの方がコメントをくれてからだったんですけど。すぐにコメントが来ました。
やっぱりパリコレってファッションを世界に発信していく現場なんだな、って改めて感じました。
 
でも1回目にパリコレにきたときは正直どこを見ていいのかわからなかったんです。
コレクションを見ていても、リアルクローズとはまたちょっとかけ離れてるモードな世界で。
でも今回は、ブランドの世界観だったりとか、会場の作り込みとか、いろいろなところに目がいくようになりました。
 
ーヴォーグの撮影にも参加されたんですよね?
 
そうなんです、前に、ジェレミー(Jeremy Scott)とアディダスの撮影に参加させてもらっていて。
インスタグラムでパリにいるって投稿したら、ジェレミーから”パリにいるんだったら僕のショールームにも遊びにきてよ”って連絡がきたんです。
それでうきうきで遊びに行ったんですけどなんと5分後に撮影がはじまっちゃって。(笑)
それもイタリア版ヴォーグとかで。
そんな位の高い雑誌なのに、こんな急にきまっちゃうんだ!ってびっくりしたんですけど、それもパリのいいところですよね。
道歩いてても、普通にファレル(*Pharrell Williams)とか歩いてるし、すごい街だな〜って。
*ミュージシャン兼プロデューサー、2013年9月にはモンクレールともコラボレーションしている。
 
 
有名人でも有名人じゃなくても、分け隔てないというか。良ければよい。悪ければ悪い。
例えば、どんなにハイブランドでもコレクションがださかったら、ださいって書かれるし、無名な人でも、良かったらどんどん注目されるし。なんかそれっておもしろいなって。
 
ーなかなか体験できない経験ですよね。
 
私も仕事で行っていなくて。
全部自腹で、完全にプライベート。
行く前に知り合いのプレスの方達にパリに行くのでショー見せてくださいってお願いして自分で交渉しました。
行ってみるといろんなことにつながっていくんです。
やっぱり待ってるだけじゃだめで自分で行動する事が大事なんだなって感じました。
 
 
ーさて、サタデーの秋冬コレクションで気になるアイテムは?
 
横に並べてもらったんですけど。
私は髪の毛がながいから、襟がないジャケットが好きですね。
あと、スキニーも好きです。
私といえば、やっぱりレザーのスカート!(笑)
こうやって1点レザーのアイテムをいれるだけで甘くなりすぎず、キチンと感もでるからいいですよね。
 
 
ーこちら(左)ポンチョなんですが、フェンシングの服にインスピレーションを得たものなんですよ。このタータンチェックも先ほど話したブリティッシュな雰囲気がありますよね。
 
チェックは1年中着れるからいいですよね、それに子どもから大人までずっと着れる柄だし。私もチェックは大好きで、パリに行く前に古着屋さんで4着くらい買っちゃいました。
 
ーあと、右側のスタイリングなんですが
 
顕微鏡で見た細胞柄ですよね!(笑)私の履いているスカートと同じ!
 
ーそうなんです!(笑)それに、スウェットのトップスを重ねています。こちらの素材が、ちょっとウェットスーツぽいダイバー素材で。
 
今年はこういうウェットスーツっぽい柔らかい素材、形もちょっとボンバーっぽいのがトレンドですよね。
 
ーそうですよね、このトップスもなんですけど、スウェットっていうのもトレンドの1つで。
 
私スウェット大好きです、去年もスウェットしか着てないんじゃないかってくらいスウェットばっかり着てました。(笑)
 
ー今回、バッグもバリエーション豊富にそろっているんですよ。大容量で機能的なものから、クラッチバッグまで。
 
昔はなんでも入る大きなバッグばっかり持っていたけど、やっぱりクラッチバッグとか最近は多いかな。エレガントに見えるし。でも結局クラッチバッグだと、手がふさがっちゃうときもあるから、大きなバッグは便利ですよね。このバッグ(写真下)は、メンズの方でも使えるんじゃないかな。
 
 
ーサタデーでは、カスタマイズバッグがあるんです。
 
それ知ってます!靴も入れれるんですよね!
 
ーあと、3文字まで刺繍も入れれるんです。梢さん、"KOZ"で3文字ぴったりです(笑)
 
3文字以上できたらいいのに~(笑)メッセージとかも出来るようにお願いします!
 
 
 こうして幕を閉じた約20分間のファッション講座。 来場者は彼女の発する一言一句聞き逃すまいと熱心に耳を傾けていた。彼女の話を通して、ファッションという枠にとどまらず、たくさんのことを感じた人も多かったのではないだろうか。
 
 なお、同ブランドでは、抽選で8名に全身コーディネートが当たるキャンペーンを実施中。応募方法は公式HP内の特設ページ(https://www.saturday.jp/contents/sweepstakes.php)から好きなコーディネートを選ぶだけ。応募締切は2013年11月6日(水)まで。

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