小さい頃から冬が始まってクリスマスが近づくと街がたくさんの色でキラキラし始めるのが

ものすごく好きでした。私が好きなのがオレンジの光です。たき火、街灯などの暖色。

寒さが夜の光をより一層暖かく感じさせてくれる気がします。

先日バスが目的地に着く途中で止まってしまってたまたま降りたフォーブール・サントノレ通り。

エルメスの本店やカルティエ等、高級ブランドが立ち並ぶこの通りも素敵に飾られていました。

 

 

そこからてくてく歩いてヴァンドーム広場へ出たところこれがなんとも綺麗。

 

 

静かで人も車も少なく、あるのは大きなツリー。

そして暖色の光はほんとうに温もりがあって素敵です…♥

オレンジの光と言えばこちらも私が好きな場所。ビュットショーモン公園の丘から見える家の明かり。

 

 

平和な時間が流れています。本当はXmasでキラキラした街を探してたのですが

気付けばオレンジ色のものばかり撮っていました。

 

ところでこの本。私がいつも大切にしているフランスの詩人、

ジャック・プレヴェール(1900-1977)の詩集です。

 

 

 

簡単な詩も多く、なおかつとても綺麗なフランス語で書かれていて勉強にオススメの一冊(^^)

そしてなにより彼の詩の世界にはたくさんのインスピレーションが!

私は造形表現の課題に煮詰まるとよく読んでいます。

さて、この詩集の中に今日のコラムにぴったりの詩が一つあるのでご紹介します。

この詩はとても有名なので、耳にされた方も多いかもしれません。

 

«Paris at Night»

Trois allumettes une à une allumées dans la nuit

La première pour voir ton visage tout entier

La seconde pour voir tes yeux

La dernière pour voir ta bouche

Et l'obscurité tout entière pour me rappeler tout cela

En te serrant dans mes bras.

 

« 夜のパリ »

夜、三本のマッチを一本ずつ擦る。

一本目は君の顔を見るため。

二本目は君の瞳を。

三本目は君の唇を。

そのあとの暗闇はこのすべてを思い出させるため。

君を抱きしめながら。

  

はあ、何とロマンチックな…

マッチのオレンジ色の光が街灯で照らされる静かなパリの夜を思い出させて、

情緒にあふれています。

 

夜歩いていると色んなことを考えるのです。この詩を思い出したのもお散歩中。

他にも自分の将来のことだったり、家族のことだったり。

 

自分の好きな色だけを探しながらの夜の散歩。

いつもとは違うビューポイントで楽しめて面白いです。

 

とまあここまで、今回はなんだかすごく乙女な回になった気がしますが、

残念ながら実際の私はこんなロマンチックではありません...

というのも、今週から2週間、国家試験の模試があるのです。

現在、白目を剥いて泡を吹いている気分です(°_°)(°_°)(°_°)

はい、これが現実。

模試が終わったあと、友人とベロベロになるまで朝まで飲むのを楽しみに

( ええ、お酒大好きです。 )

今はひたすらマジメに頑張ります。前進あるのみ。

 

では最後にこの写真を。オレンジの街灯で照らされて足元にできていた木のシルエット。

 

 

 

"あ!今度DIYでこんなモチーフのライトを作ろう"と思った、ある夜の私の小さな見つけものでした。

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