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  • 美白・エモリエント・皮膚活性効果の3役揃った美容液、ローズヒップオイル

みなさん、ローズヒップの実をご存知ですか? 赤くて可愛らしい小さな実からは想像できないほど、この実には、お肌に取ってたくさんの素晴らしい効果があるのです。



ローズヒップは、主にチリとペルーのアンデス山脈中に自生しているドックローズと呼ばれる、 野バラの実です。オイルはその種子から採取されます。ドッグローズは、 比較的やせた土地に生育し、2.5mほどに成長します。

白とピンクの小さな花を咲かせ、その後に生る実の中にローズヒップオイルの原料となる種ができます。コールドプレスと呼ばれる低温圧縮で取られたオイルの方が、成分が壊れず栄養価が高いとされています。

■天然ビタミンが豊富
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどを豊富に含む。これらの成分がお互いに相乗効果で助け合うことで、シミ、しわ、くすみ、毛穴の広がりお肌の水分バランスを正常化などに効果があります。

特に、ビタミンCが豊富に含まれており、ローズヒップは、「ビタミンCの爆弾」という別名もあったりします。ビタミンCが紫外線などによるメラニンの生成を抑え、たまった色素沈着を和らげてくれます。 その量はレモンの20倍、オレンジの10倍と言われています。

またビタミンCは美白効果があるだけでなく、お肌の弾力を与えるのに必要なコラーゲンの生成を助ける働きもあります。

■2:身体に必要な必須脂肪酸が豊富
リノール酸(40%)、αリノレン酸(40%)、オレイン酸(10%)、とこれら必須脂肪酸の割合が成分の80%以上を占めており、自然に皮膚に馴染む事で、皮膚細胞の防御機能が増し、保護膜(エモリエント効果)のような働きをします。

お肌表面を覆って乾燥や外気の様々な刺激から肌を保護している皮脂膜は、自分の汗と、皮脂腺から出る皮脂とが混ざり合ってできています。正に天然のクリームともいえます。しかし、加齢とともに、この皮脂腺の働きが徐々に衰えて来てしまい、皮脂が出にくくなります。

ローズヒップに豊富に含まれる脂肪酸は、人間が本来持っている皮脂と同じ成分なので、この脂肪酸が皮脂膜の代わりになり、保護作用(エモリエント効果)を発揮してくれます。

■3.皮膚細胞の再生を活性化させる天然トランスレチノイン酸
天然トランスレチノイン酸は、母乳にも多く含まれる脂肪酸で、お肌の角質深部に浸透し、新しい細胞の再生を活性化させます。ローズヒップオイルは細胞膜を強くし、細胞分裂を促進させ、傷を追っている組織も再生させます。切り傷、やけどや打撲の外傷を治す作用が。

薬効の高さから古代アンデス地方では、女性の肌を美しくするオイルとしてだけでなく、薬としても利用されていたそうですが、現代においても、皮膚細胞再生力について、その効果が認められています。

このローズヒップオイルに次のような精油を加えると更にお肌のお悩み別に対処して頂けます。(ローズヒップ30mlに対し精油を全部で6滴加えます:1%濃度)

ラベンダー:皮脂バランスを取る働きがあります。普通肌の方に
フランキンセンス:しわ、たるみなど、老化の気になるお肌に
カモミールローマン:保湿作用があります。乾燥肌の方に

さて、この美白、エモリエント効果(保護機能)、皮膚細胞の活性化と3役揃ったアンチエイジングの万能植物油であるローズヒップオイル、一つだけ弱点があります。

それは、多価脂肪酸であるが故、とても酸化がしやすいと言う事。なので、開封後はできるだけ早く使い切り、必ず冷蔵庫保存する事をお勧めします。また、小麦麦芽オイルのようなビタミンEを豊富に含む酸化を防いでくれるオイルを10%位混ぜるなどしてご使用すると良いでしょう。

また、朝は、紫外線の光などにより、酸化を早めてしまう恐れがありますので、なるべく夜寝る前の美容液として、化粧水の後に薄く馴染ませてご使用になると翌朝もしっとり乾燥知らずのお肌になりますよ! ぜひ、一度お試し下さい。


(Haruko Wu)

この記事を書いたコラムニスト

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