2014年春夏トレンド 花柄とプリーツアイテムをマークせよ
まだまだ寒い季節、モコモコのニットやマフラーに身を包むのも素敵ですがそろそろ暖かい日差しの中での軽やかな装いが恋しくなってきました。これから来るそんな季節に向けて2014年最新の春夏のトレンドと50年代、60年代ファッションの類似点に注目したいと思います。なぜ50年代、60年代かと言うと、アイテムや色使いなどトレンドが2014年春夏に巡ってきているからです!私を含めこの時代のファッションや人物に憧れを抱き、参考にしている方も少なくはないのでは。
春と言えばやっぱり花柄をまとって気分も明るくいきたい!ということで花柄に注目してみました。花柄は毎年春服の定番で淡くガーリィなイメージがありがちですが2014年の花柄は色鮮やかで眩しい印象。まさにパッと花が咲くような存在感に目を惹かれます。また、花柄のプリントだけでなく刺繍やコサージュでの飾りつけが2014年の新しい流れです。
エムエスジーエム(MSGM)
・爽やかな水色に大きい黄色い花プリントのトロピカル調のシャツ
・コサージュがあしらわれたスカート
ステラマッカートニー(STELLAMcCARTNEY)
・赤と白を基調にしたスタイル。トップスは赤い地に白い花を抜いていることでより明るく鮮やかな印象。
・トップスの小花柄に対してスカートは大柄。様々な花柄を個性によって選べるシーズンの到来を感じさせてくれます。
~1960’s~
そして、この原色をふんだんに使った花柄は1960年代にも多く見られました。
・1965年のVOGUEの表紙ではモニカ・ヴィティが様々な種類の花々が力強い色使いで表現されているパンツを穿いていました。
・1968年のVOGUEの紙面でも原色をふんだんに使ったフラワープリントとハットの大きなバラのコサージュが脳裏に焼き付くほどの鮮やかさです。
次に、2014年はスカートのシルエットに大きな変化が。2013年秋冬にペンシルスカートが流行しましたが、2014年春夏の注目はプリーツスカート。ペンシルスカートのタイトなシルエットから解放され、長さのあるプリーツスカートを揺らして軽やかに春夏のサンダルと合わせる着こなしも素敵です。プリーツはかさばることなくシルエットに適度なボリューム感を与えてくれるのも嬉しいポイントです。
~1950’s、1960’s~
プリーツスカートは50年代、60年代にも女優やモデルたちも着こなしていました。
・1968年の『A Dandy in Aspic』ではミア・ファローがAラインのプリーツミニワンピースを。彼女のすっきりとしたピクシーカットとプリーツの揺れは魅力的です。彼女と言えば昨年リメイクされたことが記憶に新しい『華麗なるギャツビー』では1974年版でデイジーを演じていました。
・50年代にはソフィア・ローレンが白のプリーツを。
~2014~
そして2014年のプリーツスカートは今までと一味違うデザインが目立っています。中でもディオール(DIOR)やクロエ(CHLOĒ)のプリーツスカートは定番のスカート違う形でプリーツスカートのデザインと楽しみ方の広がりを感じさせてくれます。
ディオール(DIOR)
・透明感のある白いプリーツ。今までの縦の流れと違った斜めの流れ。
・ペンシルスカートの形を残しつつも軽やかさを与えているところは今年らしさに溢れています。
クロエ(CHLOĒ)
・カーキ色のロングドレス。プリーツを縦、横、斜めと多方向に配していることで今までに無かった揺れ方が新鮮。
・カーキ色とゴールドのベルトで女性的なプリーツの印象が一転、クールな印象を与えてくれています。
制服のイメージが強いプリーツスカートですが2014年のまさに『変形型プリーツ』に挑戦することで春夏ファッションに遊びを与えてくれそうな予感です。繊細な揺れでフェミニンな印象のプリーツはもちろん、2014年春夏のプリーツはスポーツミックスにも相性がよく、カジュアルにもクールにも着こなし方にとても広がりがありそう。何着持っていても飽きないほど2014年の春夏は重宝できるアイテムではないでしょうか。
今回2014年のトレンドと比較した1950年代、60年代は自由なファッションの年。戦争からの解放と新しい時代への期待、豊かさへの憧れなどがファッションに反映されたとも言われています。まさに2014年の注目アイテムであるプリーツスカートを感じさせる「ニュールックが1947年、クリスチャン・ディオールによって発表され、50年代ファッションの基盤になりました。
※「ニュールック」とは
丸みある肩と胸、細く絞られたウエスト、裾の広がったロングスカートが特徴。女性の身体をスッキリ見せてくれるファッション。
1950年代にはこの「ニュールック」に影響を受けて新たなシルエットが次々と提案されました。2014年も長い不景気から好景気への変化の兆し、東京オリンピックへ向かった明るい話題などが1950、60年代の時代背景に共通しています。こういった新しい時代への突入がファッションにも新たな風を吹かせてくれそうな予感です。
|
|
関連コラム
-
Fashion Latte編集部
-
Fashion Latte編集部
-
Fashion Latte編集部
-
Fashion Latte編集部
|
|