夏のベースメイク講座。日焼けをしたくないけれど、メイク下地と日焼け止め、両方使った方が良いの?重ね塗りする場合の順番はどっちが先?
こんにちは。ヘア&メイク講師の山田麻衣子です。
日に日に気温が高くなり、「紫外線」に悩む季節がやってきました。
この時期になると必ず増えるご質問が、これです。
「メイク下地と日焼け止めは両方使うの?」
「その順番は?」
「その効果は?」など
もちろん、正しい使い方や方法は一つではありませんが、メイクをする上で肌を美しく見せてくれる、そして肌を美しく保ってくれる活用法をお伝えしたいと思います。
日焼け止めにしてもメイク下地やファンデーションにしても、「SPF」の数値をきちんと理解して選んでいらっしゃいますか?
「Sun Protection Factor」の略で、紫外線防御指数を表します。
ここで言う紫外線とは、「UVB(B波)」のことで、これらは”シミ”や”そばかす”の原因となる紫外線になります。
SPFは、UVBによって引き起こされる皮膚の紅斑(サンバーン)を、塗らない時よりもどれくらいの時間引き延ばすことが可能かという値になります。
一般的には「SPF1=20分」と言われています。
SPF値は、高ければ高いほどいいの?
夏場になると、高い数値の方がよいと考え、やみくもに「SPF50」を使用する方が多いのですが、日常生活においては、私は「SPF25~30」くらいを目安に選ぶようお勧めしています。
真夏の屋外でのイベントや海水浴など、直接紫外線に当たる場合は、「SPF50」をご使用ください。
最近のメイク下地やリキッドファンデーションなどには、大抵SPFが入っています。
「それに加えて日焼け止めは必要なのか」という疑問に、お答えしましょう。
勿論重ねて使用することで、それぞれの効果は高まりますが、メイクをするのであれば、敢えて日焼け止めを別に使う必要はないと考えます。
次の3つの品を使用する場合を例に、ご説明します。
- 日焼け止め=SPF30
- メイク下地=SPF35
- リキッドファンデーション=SPF15
重ね塗りしても、SPF値は足されない
この場合、SPFの数値は足して80になるのではなく、その数値の中で一番高い値がSPFの効果として適用されます。
ですので、上の例のケースでは「SPF35」という形になるんですね。
日常生活においては適度な数値となりますので、日焼け止めによってベースメイクが乾燥崩れする方などは、省いても問題ないと思われます。
中には、日焼け止めを使用することで、お肌が荒れたり、乾燥したりしがちになる方もいらっしゃいます。
お肌の弱い方には、メイクをする際に、下地以外で別に日焼け止めを使用することを無理にお勧めはしません。
ですが、屋外のアクティビティなどで、どうしてもメイク下地とは別で使いたい方には、一旦、メイク下地でお肌に膜を張ってからのご使用をお伝えしています。
また、塗り直しやメイク直しに関しては、アイテムの中でも一番紫外線防御に効果的である「固形のファンデーション」や「パウダー」をご使用くださいね。
お顔に関しては、メイク下地やファンデーションによって紫外線を防御することが可能です。
美しいベースメイクを作るという観点からも、敢えての日焼け止めの使用はお勧めしません。
ですが、顔以外の部分、首やデコルテ、腕や手の甲・足の甲など、紫外線から守らなければならない部分が女性にはたくさんあります。
いくら顔が白くて、シミひとつない綺麗な肌でも、それにつながる首やデコルテが日に焼けて真っ黒なんて、勿体ない!
必要な箇所には必ず日焼け止めを使用して、美しい全身を保ってくださいね。
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