「ギンガム」や「タータン」だけじゃない!他にもあるチェック柄の種類を紹介。多様なバリエーションがあるチェック柄。ファッションのアクセントに取り入れてみて。
今やシーズンを問わず、さまざまなアイテムに使われているのが「チェック柄」。
それ単体でも使えますし、アクセントにも便利ですよね。
現在では数え切れないほどのチェック柄アイテムが売られています。
こんなにメジャーなチェック柄ですが、その由来や歴史、種類をご存じでしょうか?
定番柄は数種類ありますが、どれも古い歴史や意外な由来があるんです。
チェック柄と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは「タータンチェック」でしょう。
タータンチェックは、現在のイギリスのスコットランドが発祥のチェック柄です。
赤をベースに、白や黄色など、数種類のカラーが使われており、今ではさまざまな服飾品に使用されています。
なお、日本でタータンチェックを広めたのが伊勢丹と言われています。
1950年代に「マクミラン・アンシェント」と呼ばれる柄をスカートで試験導入し、人気を博したことから売り場のバッグの柄に導入した歴史があります。
ダイヤ柄として有名な「アーガイルチェック」も定番です。
こちらもタータンチェックと同じく、スコットランドが発祥のチェック柄で、当時は民族衣装に使われていました。
今では紳士服を中心に使用されている柄です。
特にカーディガンなどのニット製品に使われることが多いですね。
「ギンガムチェック」は白地をベースに単色の糸を交差させた模様で、軽い仕上がりのイメージが特徴です。
テーブルクロスやエプロンなど家庭用品にも多用されています。
衣類では、春~夏のアイテムに使われることが多いです。
発祥はイギリスで、エプロンに使われていたそうです。
なお、似たようなチェック柄に「タッタソールチェック」がありますが、あちらは少し異なります(タッタソールは馬市場が発祥)。
日本では千鳥格子と呼ばれるチェック柄、それが「ハウンドトゥース(ハウンドツース)」です。
犬の歯がモチーフになっていて、ギザギザとした模様の連続が特徴。
他のチェック柄と同じく、スコットランドが発祥と言われています。
歴史が古く伝統あるチェック柄の一つです。
通常はモノトーンで、クラシカル・レトロなイメージを演出してくれます。
ウールや糸が太めの布地が多いですね。
レディースではコートからスカートまで幅広く使われています。
男性向きのチェック柄なら、「グレンチェック」が代表的ではないでしょうか。
グレンチェックは、非常に細かいチェック柄をベースに、間隔が大きめの縞模様を交差させた柄です。
細かいチェック柄はグレーベースが多く、その上に薄めのピンクを合わせたものが定番です。
グレンチェックはベストやジャケット、スラックスなど、フォーマルな衣類に多く使われています。
由緒正しいイメージが強いからかもしれませんね。
一見するとギンガムと間違えやすいのが「ガンクラブチェック」です。
格子柄の一種ですが、ギンガムチェックと違う点は、バイアスに斜線が入っている点ですね。
なお、誕生は19世紀と比較的歴史は浅く、アメリカ東部が発祥と言われています。
当時、狩猟クラブが結成されましたが、そのときのユニフォームの柄が名前の由来です。
今ではバーバリーの代表柄ともなった「バーバリーチェック」。
ご存知の方も多いと思います。
バーバリーチェックはキャメルをベースに白・黒・赤を使用したチェック柄です。
非常に細かな縞模様で、最初はコートの裏地として考案されたのだとか。
今はバッグを始め、さまざまなバーバリー製品に使われています。
バーバリーの名を広めた立役者でもあり、柄を見たらすぐ分かるのも特徴だと思います。
細かな違いも含めると、チェック柄は多様なバリエーションが存在します。
少し縞の太さや間隔が違うだけで、雰囲気も様変わりするチェック柄。
他の柄と比べても奥が深く、歴史ある模様も少なくありません。
年中使えるのもチェック柄の魅力。
特に春~夏は服装がシンプルになりがちですから、アクセントにチェック柄を取り入れてみてはいかがですか?
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