こんにちは、オカルト研究家の洋子です。今日はオチが「お前だ」で終わる怖い話を5つお届けします。

読み進める前に、一つだけ。もし背後に何かを感じても、絶対に振り向かないでください。この記事を読むあなたが、次に狙われるかもしれません…。

 

 

「お前だ」という言葉には、個人に直接向けられた特有の恐怖があります。この言葉を聞いた瞬間、それはもう他人事ではなく、あなた自身が話の中心にいることを意味します。

怪談や都市伝説においても、「お前だ」というフレーズは、読者や聞き手を物語の中に引き込み、追いつめられて逃げ場を失ったような恐怖心を植えつけます。

 

ここでは、実際に「お前だ」と囁かれた恐怖の体験談を紹介します。この記事を読んでいるあなたも、すでにこれらの話に巻き込まれているかもしれません…。

 

 

数年前、T地方のある街で、高校1年生のA子とB子が帰宅途中、B子が忽然といなくなってしまうという事件が起こりました。A子は警察に通報したものの、手がかりは得られませんでした。ところがその夜、A子のスマホが鳴り、表示された名前は消えたB子のものだったのです。

胸が高鳴る中、A子はすぐに電話に出ましたが、受話器から聞こえてきたのは不気味な沈黙。その沈黙の中、遠くからかすかな足音が聞こえ、やがて誰かの息遣いが徐々に近づいてきました。

その後、低い声で囁かれたのです。

「お前だ…」

背後に感じる気配に恐怖を感じたA子は振り向くことなく、そのまま逃げ出しました。しかし、翌朝A子は行方不明となり、スマホには「お前だ」と書かれた宛先不明のダイレクトメッセージが残されていたといいます。

 

 

A県の小さな村にある公園では、夜中に一人で座ることが絶対に禁止されているベンチがあります。村の人々は口を揃えてそのベンチに座らないよう警告していますが、その理由は明らかにされていませんでした。

ある夜、都会から村を訪れた観光客がそのベンチに腰を下ろし、夜空を眺めていました。そして、しばらくすると、彼は隣に誰かが座った気配を感じました。

恐る恐る顔を横に向けると、そこには見知らぬ女性が無表情で座っており、彼に向かって小声で囁きました。

「お前だ…」

翌朝、観光客の姿は泊まっている宿にはなく、最後に彼が座っていたというベンチには、人影のような黒い染みがうっすらと残っていたそうです。

 

 

四国地方にある古い民家では、階段の下から奇妙な声が聞こえるという噂が絶えません。住民はその場所を避けて通り、夜には決して近づかないようにしています。

しかし、最近引っ越してきたばかりの住人はその噂に興味を持ち、真夜中に階段の下で待つことにしました。しばらくして、足元からかすかに囁く声が聞こえてきました。

「お前だ…」

住人は恐怖に駆られ、急いで階段を駆け上がろうとしましたが、次の瞬間、彼の足元に手が伸びてきて彼を階段の下へと引きずり込んだのです。その後、彼が姿を見せることは二度とありませんでした。

 

 

中部地方の、奥深い山中を走る深夜バスには、不気味な噂があります。特定の区間で乗客が姿を消すというもので、誰もその路線を使いたがらなくなりました。その区間を通ると、乗っていたはずの乗客がいつの間にか消えてしまうというのです。

ある晩、ひとりの若者がその噂を検証しようと深夜バスに乗り込み、問題の区間を通るときに同乗していた乗客を見張っていました。やがて、バスがトンネルに差し掛かると、車内の空気が一変し、異様な静けさが漂いました。
その時、彼の耳元で低い男の声が囁きました。

「お前だ…」

次の瞬間、若者は座席にバッグだけを残して消え、バスはそのまま目的地に到着しました。しかし、その夜以降、彼が現れることはありませんでした。

 

 

関東地方の田舎にある無人駅には、深夜になると現れる駅員がいるという噂があります。最終電車が通り過ぎた後、いつもは無人のはずの駅で、なぜか制服を着た駅員がプラットフォームに立っているのを見かけたという体験談が多く寄せられているのです。

ある日、帰宅途中のサラリーマンがその噂を耳にし、興味本位で最終電車を降りて無人駅に立ち寄りました。彼は確かに駅員がホームに立っているのを目撃しました。駅員に声をかけようとした瞬間、駅員はゆっくりと振り返り、彼に向かって低い声でボソッと囁きました。

「お前だ…」

そのサラリーマンは、翌朝ホームで発見されましたが、何も覚えていませんでした。そして、駅員は二度と姿を現さなかったと言います。

 

もしあなたが「お前だ...」と囁かれたらどうすればいいのでしょうか？この言葉が告げられた瞬間、恐怖は現実となり、あなたを取り囲みます。怪談や伝説では、「お前だ...」と囁かれた者には逃げ場がないとされています。しかし、ひとつだけ重要なことがあります。

どんな状況でも、決して反応しないことです。

声の方向や、何かしらの気配に気づいても、決して応えてはいけません。振り向くことも、確認することも、何かに反応すること自体が危険です。「お前だ」という言葉が放たれた瞬間から、あなたはすでに標的になっているかもしれません。認識することが、恐怖の始まりなのです。

 

「お前だ」と言われた場合、背後や横、さらには上や足元など、どの方向からの気配であっても、無視するのが懸命です。

声が聞こえる場所に関係なく、振り向いたり、確認したりする行為は恐怖を現実化させると言われています。あなたが認識したら最後、対象がいよいよ力を得て逃れられなくなってしまうことでしょう。

冷や汗を感じ、周囲に何かがいる気配がしても、その場を静かに離れることを最優先してください。声を無視することが、あなたを守る唯一の手段です。何があなたを呼んでいるのかは知らないままで良い。それに反応したら最後、あなたの運命は決まってしまうかもしれません。

 

この記事を読み終わろうとしているあなた。耳の奥や背後、足元や周りに何かの気配を感じていませんか？ その声がどこから聞こえても、絶対に反応しないでください。

恐怖が近づいても、静かにその場を離れましょう。声を無視することが、最も重要です。

…

次にスマホが鳴ったとき、メールの通知が来たとき、あるいは足音が近づいてくるとき、何かがあなたに囁くかもしれません。

「お前だ…」

背後、足元、またはあなたの周りに何かを感じても、絶対に確認しないでください。この記事を読んだあなたが、次のターゲットかもしれません。

 

 

「お前だ」という言葉は、どこから聞こえてくるかわかりません。あなたの周りのどこかに潜んでいるだろう恐怖が、その言葉を囁いたとしても、反応しないことが重要です。

恐怖に取り込まれないためにも、決して振り向いたり、声をかけたりしないでください。

次回もさらなる恐怖をお届けします。それまで、どうか無事でいられますように…。