旧陸軍の軍用地、軍都を散歩しよう!都内の歴史を楽しむおすすめコース・スポット
最近はカメラを持ったお散歩が流行っていますね。
素敵な風景、可愛いお花など見て歩くのは楽しいものです。
今回は東京都北区から板橋区にかけて、石神井川付近にある建造物たちを紹介します。
この界隈は軍用地として利用されていた歴史があり、軍都とも呼ばれていたたこともあります。
当時の建物を残しながら、現代の生活にアレンジした光景は、歴史を感じながら散歩をするのに絶好の場所です。
十条駅から埼京線沿いを歩くと見えてきます。
近年まで十条中学校があった跡地には、このように立派なレンガ塀が残されています。
以前はもっと傷んでいたのですが、マンション建設とともに整備されたようです。
この界隈は旧陸軍の東京砲兵工廠銃砲製造所があった場所。
塀はそんな製造所の敷地境界を意味します。
北区立中央図書館は、素敵なレンガ造りの図書館です。
この建物は大正8年(1919年)に旧陸軍の銃砲製造所として建てられたものです。
ずっと廃墟状態で放置され、いずれ取り壊される事になっていたのですが、地元住民の方々の運動もあり、近年になって図書館として生まれ変わったのです。
平成21年にはグッドデザイン賞、平成23年には日本図書館協会図書館建築賞を受賞しています。
今では図書館としてだけではなく、カフェも入っていて色々な方々が利用されています。
たまにテレビドラマにも登場しています。
因みに、レンガという事で少しマニアックなネタを紹介致しましょう。
近づいて良くみると、このような刻印付きのレンガを発見する事があります。
この刻印でどこで製造したか分かるようになっているのです。
ちなみにこちらの建物では色々な種類の刻印を見つける事が出来たので、レンガを製造したのは複数の工場だったと言う事が分かります。
北区立中央公園文化センターも、元々は昭和5年(1930年)に建てられた旧陸軍東京第一造兵廠本館です。
戦時中は野戦病院としても使われていたようです。
先に紹介した赤レンガ図書館が出来るまでは、こちらが図書館でした。
石神井川沿いにある遊歩道を歩くと見えてくるレンガモニュメント。
実はこれも旧陸軍の施設を壁だけ地面に埋めて残したものです。
面白い保存方法ですね。
今まで紹介してきた写真は全て旧陸軍の施設として建造されたものですが、このように現在も町の中に溶けこんで、利用されながら残されています。
このような陸軍の施設があった場所なので、この付近では陸軍と書かれた境界石も多く見る事ができます。
何も知らなければそのまま素通りしてしまう建物やモニュメントかもしれませんが、このように、ちょっとした歴史を知るだけで興味に広がりが出てきて、より一層お散歩が楽しめる事になると思います。
お散歩をする際はその建物やエリアの歴史を調べて歩くと、新しい発見があるかもしれませんね。
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