飛行機の出発はタイムテーブル順ではない!?空港の知られざる雑学・マメ知識 (1/2)
今回は、航空機の出発の順番についてのお話です。
羽田空港の例で説明しましょう。
ターミナルのカウンターで手荷物を預ける際に、皆さん一様に出発案内の電光掲示板を確認しませんか?
ここでふと「行き先は違うのに出発時刻が同じ時間のフライトが重なっている」ことに気がつきます。
出発案内の表示順なので、同じ出発時刻でも先に表示された便の方が先だと思います。
果たしてそうなのでしょうか?
羽田空港には第一ターミナル、第二ターミナル、国際線ターミナルと3箇所のターミナルがあります。
第一ターミナルと第二ターミナルの出発便を、羽田空港のフライト案内で見てみましょう。
同一時間に出発時刻が重なっているフライトが分かると思います。
航空機は旅客の搭乗が終わるとドアが閉まりますね。
しかし、すぐに動かないという経験された方も多いと思います。
航空機の出発ですが、出発準備が整った旨を管制塔にいる管制官に申請します。
航空用語ではこれをクリアランス(出発承認)といいます(実際は管制塔に居るグランドと呼ばれる管制官にプッシュバックの許可を申請します)。
管制官は、パイロットから受けた申請に対して周りの航空機の状況や滑走路の状況等を見極めてから出発許可(ブッシュバック許可)を出します。
航空機はここで初めてゲートから出発する事ができるのです。
ちなみに、地上にいる航空機を動かす際でも管制官の承認が必要で、管制官の承認なく航空機を移動させる事はできません。
出発を許可された航空機は展望デッキから見ると胴体背中の上にある赤いライトが点灯(パッシング)し始めます。
これは「アンチコリジョンライト」と呼ばれるライトで、航空機の胴体背中と胴体下部(お腹)に設置されています(実際は翼の端やお尻の部分に白色のライトも点滅します)。
夜間など空港内を移動している航空機で赤いライトが点灯しているのをご覧になった方も多いと思います。
パッシングする事で、航空機の所在を示す為のライトです。
コリジョンとは「衝突」と言う意味で、アンチコリジョンライトは日本語に訳すると「衝突防止灯」という意味になります。
出発待機している航空機のアンチコリジョンライトの点灯が始まると、まもなくして航空機が出発となります。
アンチコリジョンライトが点灯し、航空機は出発します。
さて今回のテーマの解答となります、タイムテーブル上で同時刻出発の出発便の順番の解答です。
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