トレドの伝統菓子「マサパン」が可愛い!アーモンドの花とお菓子を楽しむスペイン旅行
スペインは、世界第2位のアーモンド生産国です。
田園に行くと必ずアーモンドの樹を見かけるというほど、アーモンドは、スペインではポピュラーな植物です。
対して日本では馴染みの薄いアーモンドの樹。
アーモンドは、バラ科サクラ属の植物で、花が桜に非常によく似ています。
今回は、スペインの生活に深く根付いているアーモンドについて見ていきましょう。
日本の桜の時期と比べて一足早く、2月から3月にかけて開花します。
早咲きアーモンドの花は「白」、遅咲きは「ピンク」と色が異なり、白が多いとその年のアーモンドの出来は最高だと言われています。
2〜4月に花が咲き、5〜10月にかけて実が膨らみます。
収穫は7月下旬頃で、緑色の果肉が割れたら、すぐに木から採るのがポイントです。
バレンシア市から100㎞ほど南に行った山間部にバル・デ・ガジネラ(Vall de Gallinera)と呼ばれる地域がありますが、この一帯はアーモンドやサクランボの産地です。
畑が一面の白やピンク色に染まり、まるで日本のお花見のようです。
イタリアのシチリア島のアグリジェントでは、毎年春を祝うアーモンド祭りが行われるように、地中海沿岸の国々では、このアーモンドの花がよく見られます。
また、ゴッホの描いた「アーモンドの花咲く小枝」は有名です。
スペインの高級リゾート地コスタ・デル・ソルのミハス(Mijas)という小さな町は、白い家並みが美しい観光地です。
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ここには、出来立てのアーモンドを売っている屋台があります。
アーモンドを炒って砂糖で甘くコーティングしたもので、とても美味しいおやつです。
スーパーマーケットやドライブインで売られているものとは一味違います。
ワインにもよく合うので、ワインのお供にもお勧めです。
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スペインの首都マドリードから車で約50分くらいのところにある、世界遺産の町トレド(Toredo)。
この町で有名なお菓子といえば「マサパン(Mazzapan)」です。
その昔、修道士が、貧しい人々や行き倒れになりそうな人たちに分け与えたという、13世紀から伝わる焼き菓子です。
サント トメ本店やソコドベール広場支店が有名ですが、本店近くのサンタ・リタ修道院でも購入できます。
ちなみに、創業1856年の老舗といわれる「サント トメ(SANTO TOME)」というお店の名前は、巨匠エル・グレコの有名な絵「オルガス伯の埋葬」があるサント・トメ教会にちなんでいます。
アーモンドペーストかアーモンドプードルにお砂糖や蜂蜜、卵白などを混ぜてこねて成形したあと、オーブンで焼くという工程で作られています。
本店には、可愛い修道女さんたちがお菓子を作る工程がお人形でデイスプレイされていて、ショーケースを見るだけでも、とても楽しいですよ。
おわりに
体に良いとされる栄養成分や食物繊維が豊富に含まれており、特に、女性に嬉しい成分が多く含まれていることからも、注目を集めているアーモンド。
スペイン産アーモンドは、風味・香りともに優れており、日本でお馴染みのアメリカ産アーモンドとは、一味違うと言われています。
スペイン旅行の際には、是非味わってみてください。
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