【オーストリア観光】ザルツブルク3つの見どころと「サウンド・オブ・ミュージック」の秘密。

執筆者: Hyoro

ウィーンに次ぐオーストリア2番目の見どころと言えば、”モーツァルト”と”サウンド・オブ・ミュージック”の都ザルツブルク

 

Photo by Maxx82

 

夏にはザルツブルク音楽祭が開かれ、冬はアルプスの山々に抱かれて雪に包まれる、様々な表情を持つ魅力的な町です。

 

ウィーンからも電車で片道3時間。

がんばれば日帰りもできてしまうこのザルツブルクですが、できれば近隣のザルツカンマーグートの町と合わせて、ゆっくり滞在してみてください。

 

モーツァルトの生家もある旧市街を散策

ザルツブルクの見どころは主に3か所にまとまっています。まずは旧市街を歩いてみましょう。

 

ゲトライデガッセという比較的幅の狭い道を歩いてみると、とてもかわいらしいお店がずらりと並んでいて、看板の写真を撮るだけでも絵になります。

 

 

この道の真ん中あたりにある黄色い外壁建物が、モーツァルトの生家です。

 

そこから一筋入ると、そこは司教座。

大聖堂、大司教の宮殿など、時の権力の中枢でした。この一連の立派な建物は、モーツァルトの時代にザルツブルクが枢機卿の街として、独立して栄えていた時の栄華を思わせます。

 

また旧市街には、ザルツブルク音楽祭の主会場となる祝祭劇場や、モーツァルトの姉ナンネールが眠るザンクト・ペーター教会もあり、一つ一つの建物やモニュメントにも歴史が宿ります。

 

ザルツブルクを見守るホーエンザルツブルク城

Photo by Mulhim

 

2つ目の見どころは、「ホーエンザルツブルク城」。

質実剛健な外見のこの城は、ザルツブルクのシンボルと言われる中世の城です。

 

城塞には旧市街から急な坂道を歩いて上がるか、ケーブルカーを利用します。

 

急に中世の騎士の男性的な世界にタイムスリップした気分が味わえますし、城塞からザルツブルクを見下ろす眺めは格別です。

 

ミラベル宮殿でドレミの歌

 

3つ目の見どころは、映画”サウンド・オブ・ミュージック”の舞台にもなった「ミラベル宮殿」。

 

旧市街から歩行者専用のマカルト小橋を渡り、州立劇場の裏手に広がっている美しい公園です。

マカルト橋からのザルツブルクの景色は素晴らしいので、写真をお忘れなく!

 

この公園はあの”サウンド・オブ・ミュージック”の中でも有名な”ドレミの歌”のシーンで登場します。

作中で子供たちが片手のこぶしを上げて像と同じポーズを取ったシーンがここですので、記念写真を撮る観光客が絶えません。

 

また、ここにあるミラベル宮殿では、モーツァルト一家も実際に演奏しました。

 

サウンド・オブ・ミュージックとオーストリア

オーストリアを舞台にした映画と言えば”サウンド・オブ・ミュージック”ですが、意外にこの映画は現地では全く知られていないことはご存知でしたか?

 

ほとんどのオーストリア人はこの映画を見たことがありませんし、名前を知っている人は観光客や外国人の友人経由で知った人ばかりです。

こんなに有名な映画なのに、他人事なのが面白いですね!

 

おわりに

ザルツブルクやその近郊のザルツカンマーグートと呼ばれるオーストリアの湖水地方には、サウンド・オブ・ミュージックに登場する場所が数多くあります。

 

せっかくですので、美しいオーストリアの景色を楽しみながら、映画のロケ地巡りをしてみてはいかがでしょう?

 
 コラムニスト情報
Hyoro

国際機関勤務を経て、現在は二児の子育ての傍ら、ウィーン大学博士課程に在籍中。ライター業、翻訳レビュー、ネットショップ、写真撮影など、活動は多岐にわたる。ウィーン在住10年以上。
ブログ「舞台はウィーン!」http://wienok.blog119.fc2.comにて、ウィーンのミュージカル情報を発信中。