カンボジア在住日本人が語る、カンボジア旅行で気を付けたい犯罪・詐欺手口
カンボジアに観光旅行へ行く日本人は自衛策を!治安があまりよくないカンボジアで、スリ・ひったくり・詐欺などに合わない防犯ポイントは?
カンボジアで暮らしていると、「治安は大丈夫?」という質問をよく受けます。
残念ながら、日本と比べてカンボジアの治安はいいとは言えません。
しかし、自分が気をつけることで被害に遭わないようにすることも十分できます。
今回は、カンボジアでよく発生する事件と、そういった事件に巻き込まれないようにする自衛策をご紹介します。
どの国でも同じことが言えますが、人気のない場所では何かあった場合に助けを呼ぶことができません。
特にカンボジアは近年まで内戦が続いており、内戦時に使用していた銃器が未だに広く出回っています。
この2、3年の間にも、スリに抵抗した日本人が、銃器で撃たれるという事件が数件発生しています。
このような事件に巻き込まれないようにするためには、人気のない場所には行かない、夜遅くまで出歩かない、高価なものを身に付けない(時計やアクセサリー、洋服、鞄など)といった注意をする必要があります。
また、スリに遭ってしまった場合には、抵抗すると撃たれる可能性があります。
あらかじめスリを念頭に置き、外出時は貴重品をホテルに置いていきましょう。
スリやひったくりは一瞬の隙を狙って行われます。
日中や人通りの多い場所でも頻繁に起きています。
最も多いのが、二人乗りのバイクで接近し、後ろに乗っている人がすれ違いざまあるいは追い越すときにターゲットの鞄をひったくる手法です。
こちらがバイクに乗っていても関係ありません。
信号待ちのときや、目的地に到着し速度を緩めたときなどが、特に狙われやすいようです。
また、肩掛け鞄の場合は、引っ張られた拍子にバイクから転倒するケースも多いので、ポケットだけで荷物が収まらない場合にはリュックサックを選んだり、タクシーで移動するのが安全です。
東南アジアを中心に、長年被害者が後を絶たない犯罪として、「いかさま賭博詐欺」があります。
カンボジアも例外ではありません。
いかさま賭博詐欺とはその名の通り、いかさま詐欺を持ちかけて金品を奪うことです。
主にプノンペン市内の観光地やマーケットなどにおいて、主に邦人旅行者に対して親しげに話し掛けて自宅に食事に誘った後に、いかさま賭博を持ちかけて、最終的にお金や携帯電話、カメラ等をだまし取るという被害が多発しています。
被害者は男女を問わず、また、2万ドルの被害に遭った方もおります。このいかさま賭博詐欺は東南アジア各国で以前から行われていたもので、カンボジアにおいても、2011 年から急激に被害が増加しています。
(日本大使館:安全情報~いかさま賭博詐欺多発注意喚起 より抜粋)
最近では、2014年6月にオープンした日系のショッピングセンターイオンモールなどでも事件が発生しています。
見知らぬ土地で日本の話や日本語を聞くとつい親しみが沸いてしまいますが、知らない人には絶対についていかないようにしましょう。
カンボジアを含む東南アジアでは、今回紹介したような手口の犯行が非常に多いです。
しかし、このような事件があるということを頭の片隅に置き、注意していただくだけで、被害は未然に防ぐことができると思います。
多少治安は悪いものの、カンボジアは素晴らしい国なので、しっかり防犯対策をして楽しんでくださいね。
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東南アジアの魅力にはまり、2014年よりカンボジアの首都プノンペン在住。
旅と写真をこよなく愛し、休日はカメラ片手に東南アジアを中心に放浪。
これまでにカンボジア、タイ、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスを訪れていて、現在はひそかに東南アジア全11カ国への渡航を計画中。
全11カ国への渡航後は、それぞれの国の交通事情や英語レベルなどを比較した、旅行者と赴任者向けの記事を執筆予定。
平日は2014年にカンボジアで立ち上げたブログサイトを、カンボジア人のスタッフと一緒に現地で運営。
サイト運営のかたわら個人ブログの投稿や旅行会社・旅行情報サイトへのコラム執筆を通してカンボジアのリアルな情報を発信中。
東南アジアについて執筆した記事の数が多くなってきたので、整理も兼ねて最近はのんびりと“新”個人ブログ開設の準備を進める。
過去記事のまとめ記事とフォトコンテストで受賞した写真を掲載するギャラリーを柱に掲載内容を模索中。
<ブログ情報>
●個人ブログ「まるごとカンボジア」http://yurika.konkhmer.info/
●“新”個人ブログ 開設準備中
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