ジュエリーって何ですか?

こんにちは、リングプランナーの飯田馨です。

 

「ジュエリーって何ですか?」という質問に対して、実は正確な答えはありません。

専門家の立場で言わせて頂くと、身につけて楽しむジュエリーは、2つのカテゴリーに分けることができると考えています。

 

  1. 宝石の美しさを引き出して仕立てた「宝石のジュエリー」
  2. 金やプラチナを使用した「貴金属のジュエリー」

 

 

世代を超えて受け継ぐことができるのが、真のジュエリー

ジュエリーは嗜好品の部類に入り、高価なものです。

 

しかし、何回も何回も使って楽しむことができることや、メンテナンスができて、次の世代に受け継がれてゆくものがジュエリーの本質だと考えます。

 

50万円の指輪も、50年間毎日身に着けて楽しめば、年間1万円!

例えば、50万円の婚約指輪を購入した時、もし50年間毎日のように身につけて楽しむことができれば、1年間では1万円、日に換算すれば約27円です。

 

そして、次の世代に受け継ぐ事ができるとすれば、購入時の負担は重いものの、長い目で見ればこれほど実用的なものはありません。

 

メンテナンスができず、捨てられるものは、ジュエリーとは言えない

ですから、壊れたら修理できないものや、いらなくなると捨てられてしまうものはジュエリーとは言えません。

 

婚約指輪や結婚指輪、笥の肥やしになっていませんか?

しかし、現実は、ジュエリーである婚約指輪や結婚指輪を身につけなくなり、いつの間にか箪笥の肥やしになっていることが多いようです。

大切な人から贈られた婚約指輪なのに、残念ですね。

 

「勿体なくてあまりつけられない」さらに、結婚指輪をつけた後だと、「身につける機会がない」という声もありますが、これこそ“モッタイナイ”です。

 

また、ダイヤモンドの大きさを批判される可能性を考えて、つけられないといった意見もありますが、実に悲しいことです。

 

ジュエリーを身に着けて、日常を少しアップグレード

ジュエリーを身につけることは、結婚式などのフォーマルな場や夫婦で出かけるとき、コンサートなど「特別な日」だったり、服や持ち物を選ぶのと同じようでありながら、実はそこには、心が満たされることで日常が少しアップグレードされたような感覚があります。

 

婚約指輪をペンダントにリフォームした方の物語

今回は、婚約指輪をペンダントにリフォームされた方の物語をご紹介します。

 

 

最初は買取の依頼

身につけることがないと、最初は買取の依頼でした。

 

打ち合わせで婚約指輪に纏わる話をお伺いする内に、私も彼女も、彼女にとってこのダイヤモンドは必要なものだと感じました。

 

指輪であった面影として、台座だけ残して、ペンダントにリフォーム

そこで、ペンダントにリフォームすることをお勧めしました。

全く新しいものを作るのではなく、指輪であった面影としてダイヤモンドを支える台座だけは残しましょうとご提案しました。

 

ダイヤモンドの大きさは関係ない!

その際、ダイヤモンドの大きさはあまり関係ないと思います。

例えば、どんなに素晴らしい価値のあるダイヤモンドでも、本人にその気がなければ買取をお勧めすることもあります。

 

加工の依頼を受けるのは、リフォームで幸せがもたらさせるか見極めてから

それよりも、プランニングでは、ペンダントにすることで彼女自身の日常にどう良い影響をもたらすのか、本当に長く愛用できるのかを基準に数回のやり取りをしながら判断してから、加工の依頼をお受けします。

 

その場の一時的な感情で決めるのではなく、一度冷静になって自分に必要かどうかを見極めてもらうことがとても大切で重要なのです。

 

指輪をペンダントにリフォームするメリット&デメリット
メリット
  1. 指輪以上に普段から身に付けていることができる。
  2. 指輪のサイズを気にしなくてもいい。
  3. ジュエリーを装う基本であるダイヤモンドの質(4Cの中でもカット)が高いほど、ジュエリーとの相乗効果が高い。
  4. 顔から離れた場所ほどダイヤモンドの質が高くないとジュエリーが映えないというセオリーから考えると、婚約指輪のダイヤモンドをペンダントにすることは、新たにダイヤモンドのペンダントを購入する必要がない。

 

デメリット

当然ですが、婚約指輪が無くなります。

さらに、身に着けていると、自分で直接見ることができないことも大きな違いです。

 

おわりに

本物のジュエリーを身につけることによって、その時の気持ちを思い出したり、自分の仕事や言葉や行動に自信がもてたりすることも。

 

人生全てが、ダイヤモンドのようにキラキラと輝く本物になるような良い方向へと導いてくれることでしょう。

この記事を書いたコラムニスト

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