モテ肌男子になるための正しいスキンケア

こんにちは、スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。

時代の流れと共に、スキンケアは女性だけのものではなくなりつつあります。


その証拠に、近年メンズコスメ(男性化粧品)の売れ行きが好調で、年々発売される種類も増えています。
私のところに寄せられるスキンケア相談も、男性からの数が伸びており、今や美肌への関心は、男女共通であると言っても良いでしょう。

このコラムでは、男性肌の特徴を解説します。

 

 

男性肌の特徴(女性肌との比較)
  • 女性に比べて、皮脂量が多い。
  • 女性に比べて、毛穴が大きい。
  • 女性に比べて、皮膚の表皮が約0.5mm厚く、密度も高いため、多くの細胞が活発に活動している。
  • 女性の肌よりも、約30%~40%水分量が少なく、柔軟性や弾力性に欠ける。

 

男性肌の悩みのトップは「脂っぽい」
皮脂の分泌量は、女性の約2倍

皮脂の分泌は、男性ホルモンの影響で思春期頃から盛んになり、女性の約2倍とも言われています。
その皮脂を分泌する皮脂腺は、胴体が1cm²辺り約50個に対し、顔は約800個です。

 

しかも、年をとっても皮脂量は減少しない

女性の皮脂分泌量は、20代を境に減少していきます。

一方、男性の場合は、年齢を重ねてもあまり減少せず、皮脂分泌量は50代までほぼ一定です。

 

そのため、酸化した皮脂(過酸化脂質)による肌トラブル(ニキビ・吹き出物・毛穴の開き・赤ら顔など)が、中年になっても続くことがあるのです。

 

テカリ・ギラツキの悩み
光の反射により、晴れた日は目立ちやすい!

夏に目立ちやすい「テカリ」・「ギラツキ」は、男性肌によく見られる特徴ですが、皮脂量だけが原因ではありません。

光の反射により差が生じます。

 

晴れの日は目立ちやすく、曇りや雨の日はあまり目立たないのは、そのためです。

 

肌のキメの乱れや、くすみも影響

また、肌のキメの乱れや、くすみも影響しています。


なお、肌のキメが乱れていない、つまり、キメ細かい肌とは、「肌表面の皮溝の網目が深くて細かい、なおかつ、皮丘との境目がはっきりしている皮膚」の状態を指します。


出典: http://skincare.kireibijin.com/structure/1/

 

また、加齢と共に、皮脂量は減らないのに水分量は減っていくため、さらにキメが乱れて、くすみやすく、余計に「テカリ」・「ギラツキ」が目立つという悪循環に陥ります。

 

冷水で毛穴を引き締めてもムダ!

冷水で毛穴を引き締めると皮脂の分泌が少なくなるという美容法が出回っていますが、ほとんどがウソですので、惑わされないようにしましょう。

肌を冷やすと、立毛筋という人体で一番小さい筋肉が収縮してキュッとなったように感じますが、体温によって元に戻ってしまうため、その効果は30分も持ちません。

たとえ一時的に毛穴が縮まっても、皮脂を抑制する根本的な解決にはならないということです。

毛穴の黒ずみ

皮脂と古い角質が混ざり合って出来る毛穴の黒ずみ(角栓)は、皮脂量が多い男性に多く見受けられます。
これは、ピーリングなどの適切なケアをすれば軽減できます。

髭剃りによるトラブル

毎日のシェービングは、髭を剃り落とすだけではなく、肌表面の角質層まで削いでしまうため、バリア機能が失われます。

 

口周りだけが敏感になっている、頬より下の部位だけ肌荒れ・乾燥・吹き出物などが気になる場合は、髭剃りが原因になっていることが多いようです。


しかし、女性がメイクをするのと同じで、どうしても避けられない習慣ですので、シェービング後のアフターケアが重要になります。

 

紫外線対策をしないために、肌老化が進みやすい

男性のスキンケアに対する意識は年々向上していますが、それでも女性に比べれば、まだまだです。

 

特に男性は、メイクをしないことに加えて、日焼け止めを塗らない人が多いため、紫外線による肌老化(シミ・シワ・たるみなど)が進行しやすい傾向にあります。

 

そして、輪を掛けるように、喫煙がさらなる弊害を及ぼしています。

 

 

男性も肌老化を気にしている

男性化粧品を扱う「株式会社マンダム 中央研究所」による男女の顔肌意識調査によると、肌老化(シミ・シワ・たるみなど)を気にし始めるのは、女性は20歳代であるのに対し、男性は30~40歳代です。

 

これは、肌の形態的変化が現れるまで認識しない男性が多いということです。

 

若く見られたいけれども、行動が伴っていない

また、成人男性の半数以上が「実年齢より若く見られたい」という願望を持っているにも関わらず、スキンケアに対する興味は、年代に関係なく低調である、という結果になっています。


つまり、興味や願望はあるけれども行動が伴っていない、という実情が浮き彫りになっています。


この背景には、「男がスキンケアすることは恥ずかしい」「美的行動は二の次である」「化粧品の効果に疑問を感じている」など、男性ならではの志向水準や固定概念が反映しているものと思われます。

  • 参考文献

大西一禎(2009年).男のスキンケア実情~肌状態・外見・意識~
日本香粧品学会誌,Vol.33,No.4/305-311

おわりに

格好良く魅力的に歳を重ねる要因の一つとして、「健康的な男美肌」が挙げられます。

今からでも遅くはありません。

今日から手入れを始めてみてはいかがでしょうか。


男性がスキンケアをすることは、決して恥ずかしいことではありません。

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