医師や栄養士が注目するGI値とは? 低GIがオススメな理由 糖質コントロールダイエット【6】
関由佳先生が提唱する、この「糖質コントロールダイエット」シリーズの連載では、ダイエットと糖質の関係や、糖質を抑えるための食事バランスや食べ方などを紹介してきました。これまでの記事で、血糖値の変動をいかにコントロールするかが、「糖質コントロールダイエット」のポイントだということに気づいた方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はその点をさらに深く知るために、GI値についてのお話です。GI値(グリセミック・インデックス)とは、糖質を含む食品を食べてから血糖値が上昇するスピードを計り、数値化したもの。GI値が低い食品ほど、食後の血糖値の上昇がゆるやかになるということなので、血糖値の変動をコントロールするときの目安になるのです。
GI値は、大きく高・中・低にわけられます。
高GI(70以上)…ごはん、スイカ、食パンなど
中GI(56以上69以下)…うどん、バナナなど
低GI (55以下)…スパゲティ、そばなど
ただし、GI値が低いからといってたくさん食べてしまうのは厳禁だから気をつけて。
日本人の主食であるごはんは高GIなのですね。「糖質コントロールダイエット」の方法として紹介してきた、ごはん類を最後に食べる食べ方や、3:2:1でごはん類の量を少なめにするという食事バランスも、血糖値を抑えるためと考えれば納得できる部分があるでしょう。
さらに、このごはん類がもし低GIだったら、これまで紹介した内容の効果がもっとアップしそうなもの。そこで登場するのが、へるしごはん。通常のごはんのGI値は82で高GIに分類されてしまうのですが、へるしごはんのGI値は54と、ごはんなのに低GIを実現しているのだそう。
普通のごはんよりもへるしごはん、普通のパンより全粒粉入パンや小麦ふすまパンを選ぶことで、より効果的にダイエットができるのです。
また、食材選びだけではなく、いろいろな工夫によって、血糖値の上昇をやわらげることもできるそう。例えば、食物性繊維、特に水溶性食物繊維にはブドウ糖の吸収をゆるやかにする働きがあって、血糖値の上昇を穏やかにするのだとか。食事の際は、食物性繊維の多いおかずから食べましょう。
また、ごはんを食べる前にタンパク質を摂取した場合、「ごはんだけを食べるよりも血糖値の上昇を抑えることができる」という研究結果があるので、タンパク質を意識的に食事に取り入れましょう。
さらに、調理法も工夫してみましょう。例えば、麺類などは、ある程度"硬め"に調理することで血糖値の上昇を抑えることができるとか。ただし、エネルギーの摂りすぎには注意して。
また、お酢には"胃の中での消化時間を遅らせる効果"があるから、血糖値の上昇を抑えることができるそう。できあがった料理にお酢をかけて食べるのもオススメです。
このような工夫に、これまでの連載で紹介してきた糖質をコントロールする内容、そしてへるしごはんを組み合わせて、さらにダイエットを着実に進めていきましょう。
へるしごはんについて、詳しくはこちらを確認してみて。 また特設サイトでは、へるしごはんのプレゼントも実施中。
関由佳さんプロフィール:
内科認定医、アンチエイジングアドバイザー、野菜ソムリエ
ブログ Dr.Yukaのゆるゆるバランスダイエット
内科医として勤務する傍ら、若い女性やメタボ対策の男性へのダイエット外来も行っている。料理が趣味で、ひとり暮らしの女子向けのレシピや低糖質ダイエットのレシピが得意。著書に、『ゆるゆる糖質オフダイエット』がある。
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