寒さも一段と厳しくなり、一気に冬の到来! 寒くなると、温泉が恋しくなりますよね。凝り固まった心も体もじんわり、ぬくもりとともにほぐしてくれる温泉。そこに加えて「美肌の湯」なんてうたわれると、かなり得する気がしてしまいます。



ところで、「美肌の湯」ってどういうこと? 湯上がりで血行が良くなれば誰しもそこそこ美人に近づける「温泉マジック」もありますが、温泉の効能はそれだけではありません。化粧品を成分で選ぶように、自分のニーズに合わせた「美肌の湯」の簡単な選び方、美人になるための温泉利用法をご紹介しちゃいます!

■あなたに合った泉質は? トロトロと柔らかいアルカリ性泉
まず、泉質をざっくり2種類に分けるとアルカリ性と酸性に分かれます。乾燥肌・敏感肌には、弱アルカリ性のお湯がおすすめ。

タンパク質を分解するアルカリが肌をすべすべに整えるとともに、アルカリ化したミネラル成分がお肌をしっとりと保湿し、吸い付くような潤い肌にしてくれるのが特徴です。トロトロとした柔らかい感触も人気の、いわゆる「美肌の湯」とはこのタイプ。

■代謝を促す酸性泉
一方、脂性肌、ニキビや毛穴が気になるお肌にはやや酸性のお湯がおすすめ。酸性泉は「皮膚病の湯」とも呼ばれるほどの殺菌作用があり、特に硫黄成分と結びつくとニキビの悩みにはもってこいの効果が!

さらに余分な皮脂を分解し、硬化した角質を柔らかくして代謝を促進。肌にハリが生まれ、全身の肌が若返ります。

私事ですが、以前、万座温泉に浸かったときのこと。ここは目に入るとしみるほどの酸性泉なのですが、その翌日、全身から驚くほどの「アカ」が(汚い話でごめんなさい)! その後、つるつるのたまご肌になって酸性泉の効果に感動したことがあります。

ただし、酸性泉は刺激も強いので、肌の弱い方は入浴後に源泉を洗い流し、しっかり保湿してあげましょう。

さて、温泉リゾートを探すなら、まずは泉質をチェックして源泉選び…なんて、ちょっと温泉ツウになった気分。もちろん、美味しい地酒やご当地グルメが加われば、幸福ホルモンで美肌効果も倍増しますね!

ちなみに、今一番検証したいのは、酸性泉&アルカリ泉のダブル使用。酸性泉で角質をほぐしてからアルカリで中和&保湿すれば、同じ理論で施術されるケミカルピーリングと同様の効果が得られるのでは…と、考えているわけで、この冬は多彩な泉質を誇る別府を訪れ、酸性泉からアルカリ泉の温泉ハシゴを実践します!

この年末年始のお休みに温泉旅行、なんて方は源泉の泉質もチェックしてみて、“温泉ツウ”の仲間入りしてくださいね。
(Kikka)

この記事を書いたコラムニスト

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