足の爪の役割を紹介。もし爪がなかったらどうなるのか、生活に支障はあるのか、フットケアスペシャリストが解説します。
こんにちは。フットケアスペシャリスト石井園子です。
手の爪、足の爪。
伸びてくると切って長さを整えないと、あちらこちらに引っ掛けて痛めてしまったり、ストッキングに穴が空いてしまったり、結構厄介なことがありますよね。
ですが、「爪の長さを整えるときは、短く切り過ぎてはダメ」と言われています。
それはなぜでしょう。
今回は、「足の爪の役割」についてお話しします。
皆さんは手の爪を深爪してしまったことはありますか?
手の爪を深爪してしまうと、小さなものが摘みにくくなりませんでしたか?
それはなぜかというと、爪は骨の代わりをしているということなのです。
指の骨はちょうど、爪半分位までしかありません。
その先は芯が無いような状態で、お肉しかありません。
もし手の爪がなければ、物を摘もうと指先に力を入れると、その力を受け止めることが出来ず通り過ぎてしまい、力を入れることが出来なくなります。
つまり、細い物を摘むことが出来なくなり、お財布の中の小銭すら取り出すことが難しくなります。
足の爪の場合も、手の爪と同じで、爪がなければ指先に力が入らなくなります。
足で物を掴むことはしないのですが、
深爪は良くないと言われている原因の一つには、指に力が入らないために歩き方・走り方に影響が出てくるからなのです。
指で地面を踏みしめた時に、爪があるから上に逃げてしまう力を押さえつけることができます。
これにより、指まで使って歩いたり走ったり、バランスを取ったりすることが出来るようになります。
足の指を使うことで、足の筋肉・脚部の筋肉もスムーズに使うことができるようになり、足のトラブルの軽減も期待できます。
足の爪の働きは、歩くこと・走ること・バランスを取ることなど、生活するときに必要な事全てに関わってくることなのです。
長さにすれば、1mmあるかないかの差になりますが、とても大きな影響力のある爪の長さ。
形はスクエアオフカットで、長さは指先と同じ高さにするのが切り方のコツ。
(左)スクエアカット (右)スクエアオフカット
伸ばしすぎも良くありませんが、深爪も注意してくださいね。
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