インドネシアの危険過ぎる交通問題。渋滞、バイク事故当たり前!?
インドネシアの交通事情はとにかく「渋滞」の一言に尽きます。バイクは複数人乗り、危険運転も普通。交通規制もしないので事故が多発していますが、その原因とは?
はじめに
こんにちは。バリ島現地ライターのKIKOです。
インドネシアの人口は2億3,000万人で、中国、インド、アメリカに次いで世界第4位となっています。
しかし、人口がたくさんいるにも関わらず公共交通機関の整備が整っておらず、車やバイクが主流なのでどこもかしこも大渋滞が起こります。
特に首都のジャカルタは慢性的な渋滞が非常に大きな問題となっており、日本の渋滞とは比べ物にならないほど酷いものです。
今回はそんなインドネシア庶民の足であるバイク事情をご紹介します。
一家に一台、だから全員で乗る
経済発展の著しいインドネシアでは、車に乗る人たちも増えてきていますが、それでもまだまだ車の所持は富裕層が中心です。 低所得層の足はバイクになり、一家に一台という家庭も多いため、両親と子供の3人の乗りは当たり前、子供が増えれば4人乗りや5人乗りなども珍しくありません。
子供が1人の場合はお父さんが運転し、お母さんはその後ろに乗り、そして子供はその間に挟まれるような形で乗りますが、ハンドルを持つ手の間に子供を立たせている人もたくさんいます。
バイクのシェアナンバーワンはホンダ、ヤマハ、スズキ、そしてカワサキと続きます。
譲り合い精神ゼロ、とにかく我先
インドネシアの運転免許は、日本のように教習所に通うのではなく、形だけの登録でお金を支払えばすぐに手に入れることができます。
つまりまともな交通ルールを学んでいませんので、まさに「習うより慣れろ」の世界なのです。
私たちが日本の教習場で学ぶような予測や予期の考えは一切なし、とにかく我先の運転で譲り合いなど皆無に等しいのです。
ウインカーを出さずに曲がる、一旦停止などせずに突っ込んでくることなど日常茶飯事です。
また、左側走行という言葉もなく、自分さえ早く進めばそれでいいという考えなので車の右側も平気で走ります。
このバイクタクシーは、オジェックと呼ばれ認可のある団体に所属している人はゼッケンをつけていますが、個人で商売をしている人はTシャツにジーパンで営業しています。
オジェックは、街中やタクシー乗り場などに屯しており、行き先や距離、価格を交渉してから利用します。
オジェックはお客さん用にヘルメットを用意していますので、手ぶらでも大丈夫です。
しかし、かなり運転が荒いですし地元民しか知らないような小道をよく使いますので、夜間や女性だけの利用は控えたほうがいいでしょう。
おわりに
インドネシアの道路は、大通り(Jalan:ジャラン)と小道(Gang:ガン)から成り立っていますが、このガンは車がギリギリ通れるか通れないかというほど狭いので、小回りのきくバイクが便利です。
道路を埋め尽くすバイクの数は圧巻ですが、それもまたインドネシアらしさなのかもしれません。
|
|
フリーランスライター / 通訳 / 翻訳
留学と旅行で世界各地を回り、辿り着いたのはインドネシア・バリ島。
医学情報サービス会社で企画原稿のライティングを経験、
Webコンサルティング会社でインターネット広告ライティングを担当し
現在はコピーライティング、ポータルサイトのライティング、ウェブメディアのコラムなどを執筆。
|
|