東京⇔金沢2時間半!荘厳で美しい庭園「兼六園」の癒しスポット7選
北陸新幹線も開通されたことで、一気に東京との距離も近くなった石川県。
岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並ぶ、日本三名園の一つである金沢の兼六園はご存知でしょうか。
行ったことはなくても、名前は知っているという方も多いのではないでしょうか。
今回は、一度は訪れたくなる金沢・兼六園をご紹介します。
江戸時代に加賀藩の庭として、金沢城の外郭に造られた歴史的文化遺産の庭園で、金沢市の中心部に位置しています。
優れた景観の代名詞と言われる、『宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)・人力(じんりょく)・蒼古(そうこ)・水泉(すいせん)・眺望(ちょうぼう)』の六勝を兼ね備えているという理由から、文政5年(1822)、兼六園の名が与えられました。
殿様の庭として長い間非公開でしたが、1874年(明治7年)頃から、公園として開放されるようになりました。
- 宏大(こうだい)‥広く明るく開放的であること
- 幽邃(ゆうすい)‥静寂と奥深さ
- 人力(じんりょく)‥人の手を加えること
- 蒼古(そうこ)‥ありのままの自然
- 水泉(すいせん)‥水や滝などのこと
- 眺望(ちょうぼう)‥高い場所から遠くまで見渡せること
園内にある噴水は、現存する中で日本国内最古と言われています。
この噴水は、ポンプなどは使わず、水位の高低差だけで水を噴き上げさせています。
水の高さは約3.5mありますが、水源となっている霞ヶ池の水位によって、変化します。
兼六園を象徴する徽軫灯籠は、水面を照らすための雪見灯篭が変化したものです。
足が二股になっており、形が楽器の琴の糸の部分を支える琴柱(ことじ)に似ていることから名づけられたと言われています。
広大な兼六園の中でも最も大きな池である霞ヶ池。
深さは最も深いところで約1.5m、面積は約5,800㎡。
周辺には徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島などが配され、撮影スポットも多い場所です。
霞ヶ池から流れ出る翠滝は、高さ6.6m、幅1.6mで、水量が豊富なため流音も大きく、目と耳で楽しめる滝です。
その荘厳さと迫力は他では見られない景観で、兼六園の中でも最も優れた庭景の一つと言われています。
別名「紅葉滝」とも呼ばれています。
5代藩主・綱紀が兼六園を作庭した頃からあった兼六園内の別荘で、主に茶の湯に利用されていました。
明治初期、廃藩とともに取り壊されてしまいましたが、2000年に新しい庭園の完成とともに復元されました。
亭内では、抹茶や煎茶の呈茶、庭園を眺めながら休憩することができます。
13代藩主・前田斉泰が琵琶湖湖畔の唐崎松から取り寄せて育てた黒松です。
雪の重みによる枝折れを防ぐために施される雪吊りは、兼六園ならではの冬の風物詩として有名です。
六勝の一つである「人力」(人の手が加わっていること)の代表的な場所であるといわれる雁行橋は、雁が列をなして飛んでいく様子が表現されています。
石の形が亀に似ていることから「亀甲橋」とも呼ばれ、この上を渡ると長生きするとされていますが、現在は摩耗が著しいため、通行できなくなっています。
今回ご紹介した場所は、兼六園の中でも一部です。
四季によって様々な庭景を楽しめる場所なので、どの季節に訪れても良いと思います。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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