いじめっ子は自己肯定感が低い!子どもをいじめ加害者にさせない接し方
こんにちは。「いじめの加害者を作らない子育てメンター」の森かほりです。
いじめは加害者がいなければ起きません。加害者を作らないためには子どもにどう接すればよいでしょうか。
多くの加害者に共通する特徴として、「自己肯定感の低さ」があります。
自己肯定感とは、欠点を含めて自分はそのままでよい、自分のことを好きだと思える感覚です。
自信の源ともいえます。
子どもの自己肯定感の高低は、日ごろ大人がどのように接するかによって大きく変わります。
自分を否定されるような言葉(「バカ」「どうしようもない子ね」など)を毎日のように言われ続けると、子どもの自己肯定感は下がってしまいます。
そんな言葉を言われ続けた子は「自分はダメな人間だ」と思い込み、自己肯定感は低くなります。
自信なんて持てません。
自己肯定感が極端に低くなると、「私は愛される価値のない人間だ」「誰からも必要とされない」と感じるようになります。
人は、自分のことを良いと思いたいものです。それは本質的な欲求です。
だから自己肯定感が低ければそれを満たそうとして、弱いものをいじめるようになってしまうのです。
しょっちゅう「お前はダメな人間だ」というメッセージを受け取っている子は、怒りや悲しみ、寂しさをためています。八つ当たりをしたくもなるでしょう。
気の弱い子に命令したらその子が従った、というようなことがあれば、急に自分の存在が大きくなったように感じます。そのときは、きっと気持ちがいいはず。
家や学校では軽くあしらわれるけれど、弱い子が相手なら自分の存在が大きくなれる。
いったんその味を占めれば、また命令したり脅したりして、従わせたくなります。
そしてそれがいじめとなり、エスカレートしていくのです。
いじめをする子は誰かをいじめることで、なんとか自己肯定感を保とうとしているとも言えるのです。
もちろん自己肯定感の低さ以外にもいじめの原因は考えられますし、自己肯定感が低いからといっていじめてよい理由にはなりません。
いじめの加害者を作らないためには、身近な大人が子どもの「自分を認めてほしい」という気持ちに気づき、しっかりとその子の存在を受け止めることが必要です。
行動の善悪を決めて叱りつけるよりも、まずは「そうか、そういう気持ちなんだね」と寄り添うこと。教訓を垂れるのはその後にします。
そうして少しずつ自己肯定感を高め、いじめをしなくてもよい心の状態を作っていきましょう。
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