初めてのイタリア・ジェノバ旅行におすすめ!観光名所を回る1日モデルコース
イタリア旅行の目的地として、フィレンツェやミラノ、ローマに比べると、どうしてもマイナーになってしまうジェノバですが、実はとても素敵な街なんです!そんなジェノバの素晴らしさを皆様に知って頂きたく、今回は「ジェノバに初めて行く人におすすめしたい観光名所を効率よく回れる1日モデルコース」をお届けします。
ジェノバと聞いて、皆様は何を思い浮かべられますか?
私の友達に「ジェノバに嫁ぐ」と報告したとき、圧倒的に多かったのは「母を訪ねて三千里のマルコが出発したとこ?」という答えでした。サッカーファンなら「昔、カズがプレーしてたところ?」という答えや、食いしん坊さんからは「ジェノベーゼソースのジェノバ?」という反応も。
ジェノバは、その地理的特徴を活かした大きな港があることから、11世紀中ごろより海洋都市国家「ジェノバ共和国」とし繁栄しました。この為、街に見られる古い建物の多くは、この時代の貿易商人や貿易で富を得た貴族達の華やかで豪華な館がたくさん見られます。近年では2001年にG8の開催地ともなりました。
では、早速街歩きに出かけましょう!ジェノバには二つの主要鉄道駅があります。
今回は街の西にある、ジェノバ・ピアッツァ・プリンチペ駅(Genova P.Principe)よりの街歩きをご案内いたします。地図と町並みを見ながら、のんびりと歩いてみてくださいね。
ピアッツァ・アックア・ヴェールデ(Piazza Acquaverde)方面の駅の出口を出ると、目の前に伸びるバルビ通り(Via Balbi)を下がっていきましょう。5分ほど歩くと王宮(Palazzo Reale)が右手に見えてきます。中はもちろん見学できますが、時間短縮の為、ここは無料で入れる中庭のみ見学しましょう。
王宮(Palazzo Reale)
住所:Via Balbi, 10, 16126 Genova
またバルビ通りを下がっていくと、3分ほどで大きなロータリーが見えてきます。左手に大きなサンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂(Basilica della Santissima Annunziata del Vastato)がありますので、ぜひ中に入ってみて下さい。真っ白い正面の柱が印象的ですが、中に入るとバロック様式の金色がまばゆいとても豪華で華やかな内装です。
住所:Piazza della Nunziata, Genova
教会を背にし左手に伸びるパオロ・エミリオ・ベンサ通り(Via Paolo Emilio Bensa)を下っていきます。目の前に建物が上にある変わったトンネルが見えてきますがその手前を右、カイローリ通り(Via Cairoli)に入ります。3分ほど歩くと、ガリバルディ通り(Via Garibaldi)に入ります。この通りは2006年にジェノバのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度として世界遺産に登録され、16世紀の邸宅がたくさん立ち並び、当時の面影そのままの美しい宮殿を見ることができます。
ここでは赤の宮殿(Palazzo Rosso), 白の宮殿(Palazzo Bianco)とトゥルシ宮(Palazzo Tursi)の3館共通入場券(9ユーロ)でサっと三つの宮殿の中を見学してみて下さい。
※月曜日が閉館ですのでお気を付けください!
夏季開館時間(4月~10月):火 9:00-18:00、水木土 9:00~19:00、金 9:00~21:00、日 9:30~19:30
白の宮殿より入り、トゥルシ宮に抜けます。ここでは最後の展示室でジェノバの誇る名ヴァイオリニスト、パガニーニの名バイオリン「カノン」が展示されてますので、必見です。そして赤の宮殿へ。ここでは途中のテラスから世界遺産の通りを上から眺めたり、屋上よりジェノバの街を360度グルリと一望できますのでお楽しみに!
そろそろランチの時間です!赤の宮殿の横にあるヴィーコ・アンジェリを通り(Vico Angeli)、ヴィーコ・デッレ・レープレ(Vico delle Lepre)を海の方へ下がっていくとポルト・アンティーコ(旧港)へたどり着きます。ここは関西空港を設計したジェノバの名建築家、レンツォ・ピアノ氏により1992年のEXPOの為に再開発されたウォーターフロントです。イタリア最大規模を誇る水族館もあります。
おすすめはイタリア国内の逸品を扱うイータリー・ジェノバ(Etaly Genova)
平日は正午より、週末は11:45より店内のレストランスペースがオープンします。ジェノバ港が見渡せる店内は、出遅れるとすぐに埋まってしまう人気スポットですので、ぜひ正午着を目指してみて下さい。
レストランは、セミセルフ式です。まずテーブルを確保し、レストランのレジでテーブル番号を伝え、オーダーすると、スタッフさんがお料理をテーブルまで届けてくれます。ここでは石釜で焼かれたこだわりの食材のピッツァがオススメ。モチモチとした香ばしい焼き加減は、個人的に町のどのピッツエリアよりも美味しいと思います。日本ではなかなか食べられない水牛のモッツァレッラ「Bufala:ブーファラ」が入っているマルゲリータがシンプルで一番おいしいかもしれません。
食後は店内で「美食の国」と言われるイタリア各地の美味しい食品の数々をお土産に買ってみるのもオススメです。日本ではなかなか見かけることのない珍しい形のパスタなど、見ているだけでも楽しいですよ。
では、街歩きに戻りましょう。サン・ロレンツォ通り(Via San Lorenzo)を上ると途中にサン・ロレンツォ教会があります。白と黒の大理石の縞模様が目を引きます。8時~12時、15時~19時は中を見学することもできます。一部有料の展示室では、聖杯を見ることができます。
住所:Piazza San Lorenzo, 16123 Genova
さて、そのサン・ロレンツォ教会を後にし、さらにサン・ロレンツォ通りを上がっていくと、正面にソプラーナ門(Porta Soprana)という二本の塔が見えます。
ここは中世にジェノバの町の入り口となっていた門だったそうです。その門を通り抜けると左手に見えるのが、ジェノバが誇る探検家、クリストファー・コロンブスの生家(レプリカ)があります。土日の10時~18時しか開館していませんので、外観のみの見学で良いでしょう。
コロンブスの家をすぐ左手に曲がると、先にジェノバのシンボルの一つとも言えるフェッラーリ広場の噴水が見えます。ここでは噴水と重厚な建物をバックにぜひ記念撮影をしてくださいね。この広場の北東には、カルロ・フェリーチェ劇場というオペラ座もあるので、そちらもぜひ立ち寄ってみてください。
住所: Piazza de Ferrari, Genova
さて、次はジェノバのショッピング通り、9月20日通り(Via XX Settembre)を下がって行きましょう。この通りにはMAX MARAやH&M、ZARAなど、ジェノバっ子がショッピングを楽しむ大通りとなっています。この途中、左手にお花がたくさん出ている場所が、ジェノバの台所ともいえるオリエンタルマーケット(Mercato Orientale)の市場です。ぜひ中に入ってみて下さい。
日本とは違う野菜の盛り方、青果や魚介の新鮮さに驚かれることと思います。またその昔、航海士達の栄養面で欠かせなかったドライフルーツも質が良いので有名です。量り売りですので、100グラム!でも大丈夫。ぜひお買い物に挑戦してみてくださいね!お惣菜のお店やパン屋さんもありますから、気軽にテイクアウトでホテルの部屋でゆっくり食べる・・・というのもオススメです。グルリとお店が並んでいるので、一軒一軒見ると意外と時間がかかりますが、活気ある雰囲気を楽しんで頂けるでしょう!
住所 :Via XX Settembre, 272, Genova
営業時間:月~土曜日 7:30~13:00 / 15:30~19:30
最寄駅 :ジェノバ・ブリーニョレ(Genova Brignole)駅
いかがでしたか?少し駆け足の一日街歩きでしたが、ジェノバの魅力がギュっと詰まったコースとなっています。もちろん、一日だけではなく、時間をゆっくりかけたのんびり街歩きもオススメです!皆さん、ぜひジェノバに遊びに来てみてくださいね。
|
|
イタリアより、チャオ~!
英語を学ぶ為、ペンパルで文通を3年ほどしていたイタリア人の彼と、ひょんなことからお付き合いが始まり、大阪・ジェノヴァ間で行き来する国際遠距離恋愛を8年続け、2011年にようやく結婚することとなりました。
イタリア語も話せないまま嫁いできましたが、住めば都!?
ジェノヴァが大好きになりました。
まだまだ日本の皆様にはあんまり知られていないジェノヴァの魅力を色々書き綴っていきたいと思います!
ブログ「そうなの!?イタリア ~イタリア人っぽい日本人×日本人っぽいイタリア人との国際結婚~」も宜しくお願いします♪
http://ameblo.jp/sounano-italia/
|
|