初めてのカンボジア旅行にオススメ!プノンペンの観光名所ガイド
カンボジアは、悠久の歴史の流れを持つ王国です。 カンボジアと言えば、だれでも思い浮かべるのが「アンコール王朝とその遺跡群」ですが、プノンペン市内にも、たくさんの見るべき観光名があります。今回は初めてのカンボジア旅行におすすめのプノンペンの観光名所を紹介します。
カンボジアの文化と芸術の集大成を一気に見学できるカンボジア国立博物館です。場所は、王宮の横にあり、1920年完成の建物が荘厳な雰囲気を醸し出しています。まさにカンボジアの歴代の神々が宿る空間です。
中庭を囲む壮大な建物には、5〜8世紀のプレ(前)アンコール時代の彫像、そして9〜13世紀のアンコール王朝期の秀逸な美術品が年代順に陳列されています。多くの展示物を丁寧に見て行くには、2時間は掛かると思います。開館時間は、8時から5時。入場料は、5㌦です。
古代カンボジア史がご専門の上智大学 石澤前学長によると 『アンコール美術は「東南アジアにおけるギリシア美術」とも言われる。その図像、浮彫り、造像、配置、構図など、どれも世界に冠たる美術であり、7 世紀の「ドゥルガー女神像」は ギリシア美術の逸品「ミロのヴィーナス」を超えるものがあると言われてきた…』その優美な姿のドルガー女神が、前庭にさりげなく飾られています。
7世紀クメール人の王国チェンラの都サンポール・プレイクックから出土されました。プレイクックは密林と言う意味です。ヒンドゥー教では、シヴァの神妃で、戦いの魔神と恐られていますが・・・カンボジアでは、密林に棲むやさしい美女のようです。
さらにアンコール王朝が花開く前のプレ・アンコール期7世紀のものと推定される素晴らしい展示品を2点ご紹介します。
なんとも優しい顔立ちの軍神スカンダ。太陽のパワーとエネルギーを象徴する孔雀に乗って悪魔に立ち向かう姿です。
おおらかで、典型的なカンボジア人の顔立ちのように見えます。カンボジアにいらっしゃると一目瞭然ですが、説明すると目と目の間が離れて、だんごっ鼻の愛嬌のあるお顔です。
今のコンポンチャム州トゥック・チャーから出土されました。
軍神スカンダの父親は、ヒンドゥー教三大神の一柱シヴァ神。当国立博物館でもシヴァを描いた作品はいくつかありますが、個人的に最も印象に残っているのは、シヴァの足跡。
シヴァは、宇宙のエネルギーであらゆる物を破壊し、再生させる事ができる強くて頼もしい神様です。そして勝利のダンスを踊り狂ったそうです。でも、その破壊神の御御足が、ぞくっとするほど可愛らしいのがクメール風です。
国立博物館から、歩いて5分で王宮前に川沿いの大きな公園があります。古の都アンコールワットにも通じる大河トンレサップを見ながら歩いてみましょう。朝・夕は川からの風が心地よいです。
ところで、この川とても不思議なんですよ。乾期は、カンボジアの中央付近にある巨大な湖からプノンペンに向って流れこの公園近くでメコン川に注ぎ込みます。でも本流のメコン川が雨期に増水すると逆流するんですよ。どっちの方向に流れているかチェックしてみましょう。プノンペンでは、このトンレサップで捕れる魚や貝をよく食べます。
ここらでお土産でも買いましょう。一番のおススメは、カンボジア産コーヒーです。カンボジア産は、とてもスッキリした味が特徴です。自国産コーヒー豆の専門店『Sin Veng Yu Coffee』が、セントラルマーケットから、271通りをモニボン通りに向って3分ほど歩いた右側にあります。
パイリン産アラビカがキロあたり16㌦、モンドルキリ産アラビカがキロ当たり12㌦です。店の奥で焙煎しているので、本当にフレッシュ。ここは、町中のカフェが買いにくる有名店です。個人のお客さまにも、300グラムから量り売りしてくれます。とても奇麗なパッケージに入れてくれますよ。
最後に、夕方5時頃に行って欲しい所が「オリンピックスタジアム」。誰に聞いても知ってるスポーツのメッカです。このスタジアムには、無料で入れます。是非バックスタンドに登ってみて下さい。
プノンペン市民が、音楽に合わせエアロビをやっています。仕事を終えたおじさん・おばさんが真剣にフィットネス。2千リエル(0.5㌦)で自由に参加できますので、皆さんも良い汗流してみては如何でしょうか。
住所:Charles de Gaulle Blvd / Sihanouk BlvdPhnom Penh
如何でしたか?オリンピックスタジアムの写真の奥に鮮やかなフィールドが見えるのは。2015年11月17日ワールドカップアジア予選で、カンボジアチームが日本代表と対戦するピッチです。
ワールドカップアジア予選の観戦も兼ねて一度カンボジアを訪れてみてはいかがでしょうか。
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大学卒業後5年間は、船員稼業。そのご20年間、静岡県の輸送機器会社に勤務。
2010年からカンボジアの首都プノンペンに移住。
カンボジアの金融事情を実感しながら、放送大学大学院で「BOPビジネスの企業と利用者の関係」の論文執筆。
BOP(貧困層向け)ビジネスの宝庫で市場開拓的なコンサルタント業。
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