ベルリン・ドイツで飲みたい!おすすめの代表的なドイツビールの種類
ビール大国ドイツでは、地域ごとに多彩なビールが楽しめます。ベルリンで飲めるのは、地元の小規模ブルワリーで醸造されたものと、大手メーカーのビール。今回は大手メーカーの代表的な銘柄を、ビールの種類ごとにご紹介しましょう。
ビールは、レストランやアルコールが置いているカフェで頼めます。メニューにBier vom Fassとあれば、生ビール。瓶ビールはFlaschenbierです。
瓶ビール(缶入りは少数派)を買うなら、スーパーやキオスク(深夜まで営業の、新聞や飲み物を販売している店)で購入できます。スーパーなら、500ml瓶が約1ユーロで買えます。購入の際は瓶・缶のデポジット(保証金)が加算されますが、空き瓶・空き缶を買ったお店に返せば、デポジット料金が戻ってきます。
最もポピュラーなドイツビールが「ピルス」という種類。すっきりとした苦みと金色の水色が特徴です。日本のビールの多くがこのタイプなので、きっと馴染みやすいのではと思います。
「ピルス」で個人的に好みの銘柄は、バランスが良いWarsteinerとRothaus Tannenzäpfle。苦みが好きな人にはBerliner PilsnerやJeverが合うと思います。そのほかの一般的な銘柄はKrombacher、Beck's、Radebergerなど。
(左からRothaus Tannenzäpfle,Warsteiner,Berliner Pilsner)
小麦のモルトを用いたビールで、バナナのような華やかな香りが特徴です。日本では珍しいので、ぜひ試してみてください。
ヴァイツェンには、3種類のタイプがあります。
1.酵母を濾過していない濁りタイプのNaturtrüb(Heles Hefeweizenとも記載される)
2.色が濃く、カラメルのような香りを感じるDunkel
3.酵母を濾過した透明なKristall
私のお勧めは断然、味わいと芳香のあるNaturtrübです。
代表的な銘柄はFranziskaner、Paulaner、Schöfferhofer、Erdinger、Schneider Weisseなど。レストランでは、写真のようなヴァイツェン専用グラスに入ってきます。
(左からSchöfferhofer,Paulaner,Franziskaner)
上記のヴァイツェンとは別に、ベルリン特有の小麦ビール「ベルリーナー・ヴァイセ」があります。乳酸菌が入った酸っぱい味なので、赤(ラズベリー)や緑(クルマバソウという植物)の甘いシロップを入れて飲みます。ドイツ料理レストランに置かれていることが多いです。甘い飲み物がお好きな方はどうぞ。
(ベルリーナー・ヴァイセ)
色の濃いモルトを使用した、香ばしい風味がある黒いビール。味はあっさりしています。ベルリンで見かける銘柄はほぼKöstritzer一辺倒で、そのほかの銘柄ではMärkischer Landmannなどがあります。
(Köstritzer)
ビールに、スプライトやファンタを混ぜたもの。メニューにはAlsterと書かれていることも。通常はピルスビールが使われますが、市販の瓶製品では、ヴァイツェンにオレンジやグレープフルーツ飲料をミックスしたものもあります。アルコール度数は、2.5%程度。
ラードラー
ノンアルコールビール。最近の瓶製品では、レモン風味などフレーバー入りも登場しています。
ほかにもまだまだ銘柄はありますが、ドイツビールの種類は今回ご紹介したものが人気のある代表的な種類です。
これら大手メーカーのビールとは別に、ベルリンでは小規模ブルワリーのビール(いわゆるクラフトビール)も流行中。それはまた別の機会にご紹介致します。
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こんにちは。ベルリンに住んでいる、フリーライターの久保田由希です。インテリアやカフェ、ドイツのワークライフバランスなど、ライフスタイル全般について、著書や雑誌、ネットなどに執筆しています。
ベルリンに個人旅行でいらっしゃる方のために、カフェや雑貨店をご紹介するガイドも承っています。詳しくはHPのカフェガイドページ(http://www.kubomaga.com/blog/archives/2013/06/post-575.html)をご覧ください。
Latteでは、ベルリンの素敵なお店やカフェ・レストラン、旅行の際のヒントなどをお届けします。自由で、のんびりしていて、センスのよいベルリンに、ぜひ遊びに来てくださいね。
久保田由希HP「Kubota Magazin」:http://www.kubomaga.com/
ベルリン情報ブログ「おさんぽベルリン」:http://osanpoberlin.blog.fc2.com/
*主な著書
『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)
『レトロミックス・ライフ』(グラフィック社)
『歩いてまわる小さなベルリン』(大和書房) 他多数
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