カンボジア旅行では交通事故・トラブルに気をつけて!プノンペン観光で注意したい交通事情

執筆者: 笠屋 職業:コンサルタント

カンボジアの首都プノンペンの人口150万人ほど、一千万都市のバンコクホーチミンに比べると本当に小さな都市です。観光スポットの王宮国立博物館セントラルマーケットトゥールスレン虐殺犯罪博物館などが数キロ圏にあり、とても観光しやすい都市です。

 

しかし、事故やトラブルはとても多いのがプノンペン。今回は旅行先で事故やトラブルに合わないために、プノンペン交通事情と観光時に気をつけていただきたい注意点についてご紹介致します。

 

プノンペンの交通事情

 

プノンペン市内の移動には、タクシー・バス・客を後ろに乗せるオートバイ・客車を引っ張るオートバイ(トゥクトゥク)や客を前に乗せる自転車(シクロ)と様々な乗り物が利用できます。

 

でも乗る前に十分頭にいれておいていただきたいことがあります。これらの乗り物は、とうぜん道路を走る訳ですが、プノンペンってとても交通事故やトラブルが多いんです。

 

脅かす訳ではありませんが、2014年のプノンペンの交通事故でなくなった方が241名。日本に比べ事故に遭う確率は、概ね4倍以上になる計算です。こちらに住んでいる私もしばしば交通事故を目にします。

 

それでは、それぞれの交通手段についてご紹介いたします。

 

バイクタクシー

 左:バイクタクシー, 右:トゥクトゥク


お坊さんが乗っているのが、バイクタクシー。前を行くトゥクトゥクの半分くらいと料金の安さと手軽さで庶民の足と言えるほど多くのバイクタクシーが営業中です。

 

でも見ての通りヘルメットなしで客を乗せるので事故ったら大変です。また女性に多いのが横座り。段差で振り落とされないのが不思議なくらいです。

 

信号無視など運転マナーも悪く、事故の数もかなり多いので、旅行者にはお勧めしません。

自分が利用していない時でも、街中を歩く時はバイクには十分注意していただきたいです。

 

トゥクトゥク

スピードが出ないので、バイクタクシーより比較的安全なのがトゥクトゥクです。

ホテルを出たら、まず出会うのが客待ちのトゥクトゥクと言うくらい数も多いです。

 

2〜3キロ程度の距離なら2㌦くらいが標準料金です。たとえばセントラルマーケットの近くのホテルから川沿いまで3㌦とか言ってきますが、高いな〜と言う顔をして通り過ぎれば、2㌦で言いよとすり寄ってきます。

 

値段は、乗る前に決めること、しつこいドライバーには、はっきり「ノー」と断ることが大事です。

 

シロク(三輪自転車)

シクロ(三輪自転車)

 

スピードは、とっても遅いです。だから安全面では優等生。

運転手さんが、えっちら・おっちらと好きな所に連れて行ってくれます。

 

セントラルマーケットや川沿いの下町エリアを見学するなら、シクロを利用すると便利です。1〜2キロなら1㌦です。一日貸し切っても10㌦とおトク感一杯です。ランチタイムにレストランの前で待っててもらっても問題ありません。

 

ほとんど英語が通じないのでホテルのフロントで回りたい場所を、クメール語で書いてもらうと間違いがないでしょう。汗はかきますが、排気ガスは出ないエコな乗り物でもあります。

 

徒歩

コンパクトなプノンペンでは、徒歩もメインの交通手段です。

王宮から独立記念塔は、木が多い公園を通って行けるで気持ちよいです。

 

ただ、道路を横断するときは、車両が日本と逆で右側通行なので、左を見て・右を見て・左を見て・もう一回右を見るくらい慎重に確認してから渡りましょう。大道りの反対車線を逆走するオートバイが、実に多いので、十分気をつけてください。

また、外国人の多いボンケンコンのレストランエリア辺りは、ひったくりが横行しています。女性は、ポシェットに財布やスマートフォンを入れているケースが多く、オートバイに乗ったひったくり犯がターゲットとして狙い易いので、要注意です。

 

ナイフで、肩ひもを切って奪う極めて荒っぽい手口なので、車道と反対側にしっかりと抱えるなど安全対策が必要です。

 

カンボジアの治安についてはこちらも参考にしてください → カンボジアの治安・トラブル

 

終わりに

怖いことも書きましたが、交通や犯罪のリスクが高いことさえ認識していたら避けることは十分可能です。カンボジアは、タイ以上に「微笑みの国」であることは確かですが…オートバイを運転をすると、性格が変わっちゃうんですよね!

 

 
 コラムニスト情報
笠屋
性別:男性  |   職業:コンサルタント

大学卒業後5年間は、船員稼業。そのご20年間、静岡県の輸送機器会社に勤務。
2010年からカンボジアの首都プノンペンに移住。
カンボジアの金融事情を実感しながら、放送大学大学院で「BOPビジネスの企業と利用者の関係」の論文執筆。
BOP(貧困層向け)ビジネスの宝庫で市場開拓的なコンサルタント業。