こんにちは、リングプランナーの飯田馨です。
身に付けると、幸福をもたらし、災いから守ってくれると言われる誕生石。
大切な人の誕生日プレゼントに、誕生石が付いたジュエリーを選ぶ男性も多いと思います。
ただ、単純に彼女の誕生石が付いたデザインを選んでいませんか?
誕生石は、全て天然の宝石であり、例えば同じエメラルドでも宝石の質は異なるのです。
今回は、誕生石の選び方のポイントをご紹介したいと思います。
あなたの誕生石は?
下記のように、各月に宝石が割り当てられています。
1月:ガーネット/2月:アメジスト/3月:アクアマリン/4月:ダイヤモンド/5月:エメラルド/6月:パール、ムーンストーン
7月:ルビー/8月:ペリドット/9月:サファイア/10月:ピンクトルマリン/11月:トパーズ/12月:ターコイズ、タンザナイト
例えば、「3月の誕生石はアクアマリンの水色」、「6月の誕生石のルビーは赤」、「9月の誕生石のサファイアは青」と一口に宝石と色を連想しても、実際に同じ宝石を並べてみると、それぞれに色合いや輝きが、微妙にあるいは大きく異なります。
宝石を選ぶ基準は3つあります。
- カラー(色)
- 透明度(内包物)
- 輝き
それぞれ、ご説明していきます。
カラー(色)から選ぶ宝石
色石は「彩度が命」と言われています。
彩度とは、言い換えれば鮮やかさのことです。
光のスペクトルカラーのような色の純度や濃さは、彩度が高いと言えます。
反対に、くすんで見えた場合は、彩度があまり高くないと言えるでしょう。
自分にとって好ましい色の石が、必ずしも彩度の高い石とは限りません。
ある人には、落ち着いた色の石、淡い色の石の方が美しく目に映ることもあるでしょう。
もちろん、好みの色を選ぶ楽しみ方もありますが、宝石としての価値を考えるならば、色相よりも色が鮮やかである物をお勧めします。
内包物とは、宝石の内部に入り込んでいる主成分とは異なる物質の事を指します。
内包物が少ないほど、透明度が高いことになります。
選ぶなら、内包物がない物、少ない物をお勧めしますが、天然鉱物である宝石に内包物が全くない一品は皆無といって良いでしょう。
よって、石の美観を損なわない程度であれば、そこまで神経質になる必要はありません。
また、内包物があるということは、天然石の証であり、その宝石の個性や温かみと考えて下さい。
カラーや透明度とも関係しますが、ここでは、宝石のカットの仕方に注目してみます。
カッティングの種類
宝石のカッティングスタイルは下記の2つに分けられます。
- ファセットカット:幾何学的な形の平らに磨かれた面のある宝石
- ノン・ファセット:カボションカット(石を丸い山形にして研磨し、光の反射ではなく石自体の光沢を生かす)のように、幾何学的な形に磨かれた平面のない宝石
ダイヤモンドとは違って、色石はそれぞれに光学的特質があり、画一的な理想形にカットされる訳ではありません。
また、同じサイズでも、宝石によってカラット数が異なる場合もあります。
カッティングによって宝石の形が決まり、光沢と色が引き出されます。
良いカットの色石は、均一な色であったり、美しい輝きを放つのです。
天然の宝石には、何かしらの人口的な処理を施されている場合があります。
どのような処理がされているかを知っておくことも、宝石選びでは大切になるでしょう。
「無処理」と「加熱処理」
例えば、サファイアなら、採掘した状態そのままの「無処理」の物と、それを熱する事で色合いを深い青へと変化させる「加熱処理」された物があります。
両者の美しさの味わいは異なりますが、基本的には、美しさが損なわれていなければ「加熱処理」したサファイアでも価値は下がりません。
色石の中には、素材は天然であっても、着色やオイルコーティングなどの「トリートメント」と呼ばれる処理を行い、表面を強制的に美しく見せている場合もあります。
こうなると、天然石とは呼べない物になってしまうのです。
宝石によって、それぞれの性質や特徴が異なります。
誕生石をプレゼントする男性は、このポイントをしっかり押さえておきましょう。
お2人の素敵な記念品となるジュエリーが選ばれることを、願っています。
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