二大旅客機「ボーイング」と「エアバス」の愛称は?飛行機の呼び方雑学
ボーイング、エアバスといった世界の2大航空機メーカーは、もちろん日本国内でも高いシェアを誇っています。
今回は、日本国内でも乗れる航空機の知られざる雑学をご紹介します。
世界規模で見ると、ボーイング社とエアバス社が、ほぼ市場を2分しています。
ですが、日本について言えば、エアバスのシェアは3%~4%です。
最近は、格安航空会社(LCC)が日本でも浸透してきましたが、LCCはエアバスの機材を使うことが多いようです。
また、JALが、現在の主力であるボーイング777の後継として、エアバスA350の導入を発表しました。
世界的に見ると、日本は、イスラエルと並んでボーイングのシェアが圧倒的に多い国でしたが、今後エアバス機が増えてきそうです。
旅客機と聞いて一番最初に思い浮かべるのは、皆さん「ジャンボジェット」ではないでしょうか?
既に日本の空からは退役してしまいましたが、今でも人気のある機体ですね。
「ジャンボジェット(Jumbo Jet)」とは愛称で、正式名称は「ボーイング747」と言います。
ですが、「ジャンボジェット」という愛称が一般に広く受け入れられている状況や、その機体の大きさとネーミングから、ボーイング社も公式の場で用いることが多々あります。
ジャンボジェットの最新鋭機 ボーイング747-8IC
ボーイング社製の旅客機では、その他、最新鋭の「ボーイング787」が「ドリームライナー」という愛称で呼ばれています。
この愛称は、4つの愛称(ドリームライナー、eライナー、グローバル・クルーザー、ストラトクライマー)からボーイング社が世界規模で公募し、一番得票数が多かった「ドリームライナー」が愛称として決定しました。
一方、エアバスですが、旅客機自体を愛称では呼んでいない様です。
日本国内でよく使われる機材に「ボーイング777」があります。
ANAもJALも、国内線で「ボーイング777-200」と「ボーイング777-300」の2機種を使用しています。
(厳密にはANAは777-200ERも使用)。
その答えですが、「-200」と「-300」の数字の違いです。
数字の前の横棒“-”をダッシュと呼びますが、このダッシュ以降の数字を「その機材の派生系」という言い方をします。
その他細かい仕様の違いは色々ありますが、一番の大きな違いは「-300の方が胴体が長い」という、外見上の大きな違いがあります。
その他のボーイングの機材、エアバスの機材も基本的に同じスタンスとなっています。
胴体の長さの違いが、お分かりいただけるかと思います。
ボーイング777-300(上)とボーイング777-200(下)
国内大手2社で共通に使われている機材で、ご説明します。
JALでは76(ナナロク)、ANAではB6(ビーロク)、といった呼び方をします。
エアラインで、機材の呼び方が違うのも面白いですね。
また、旧JAL(JAS:日本エアシステムと経営統合前)では、機体個々に愛称をつけていた時期もあります。
現在も運行中ですが、「ボーイング777」を「スタージェット」という愛称で呼び、更に各機体に1機ごとに「シリウス、ベガ、アルタイル」等星座名を付けていました。
同じ「ボーイング777」ですが、ANAでは「トリプルセブン」という愛称で呼んでいます。
この「トリプルセブン」はANAの登録商標なのです。
また、同じく旧JALですが、「ボーイング737-400」を1機毎に「コスモス、リンドウ、ヒマワリ」と言った花の名前を付けた「フラワージェット」を就航させていました。
既に、ANAでもJALでも退役してしまいましたが、「ボーイング747-400」を、ANAでは「テクノジャンボ」、JALでは「スカイクルーザー」と愛称を付けていました。
また、ANAでは、個々の機材に、愛称を付けています。
- 「ボーイング747-400」
マリンジャンボ、ピカチュウジャンボ、お花ジャンボ、等
- 「ボーイング777-300」の1機
ピースジェット
- 「ボーイング767-300」の1機
ゆめジェット
また、スターウォーズとのコラボで、作品内キャラクターである「R2-D2」を機体にあしらった「R2-D2 ANA JET」も話題になりましたね。
搭乗する際に、あまり機材のメーカーやモデルを意識する事も無いかもしれませんが、メーカーでの機体モデルの規則性の違いや、同じ機材でもエアラインで呼び方が違うなど、ちょっとした航空界のご紹介でした。
搭乗の際に気づいて頂ければ、嬉しいです。
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