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  • 人間関係に疲れる前に…ナースが伝授! 職場コミュニケーションのプチテクニック

働く女性たちは多くのストレスを抱えているもの。ストレスの元となる悩みのタネは仕事内容や年収など、いろいろありますが、人間関係が要因となることも多いのではないでしょうか。逆に、職場の人間関係さえ良ければ、様々な悩みを相談しながら多少のことは乗り切っていけるはず。


そこで、今回は「病院」という命に関わる業務の中においても、いつも笑顔で患者さんに向き合い、医師や同僚と協力しあう看護師たちに注目。ちょっとした言葉の工夫でできる、人間関係を良くするテクニックを伺ってきました。

対上司編 「結論を先に伝える」

OLを経て一念発起、20代後半で看護学校に入ったというYさん(43歳)は現在、大きな総合病院に勤務中。この病院での勤務は10年以上となり、これまでに総合内科など、3つの病棟で仕事をしてきたそう。

Yさんによると「命に関わる仕事は、基本的には時間との戦いです。そのため、合理性がとても求められる職業。その影響で、ドクターが業務以外の話でも要点を担当直入に伝えるので、言い方にやや冷たい印象を受けることがあります。慣れるまでは『何か怒られることしたかな』と考えてしまうこともありました」

Yさんはそんなドクターたちと話をする際に、心がけていることが3つあるそうです。

1.結論を先に伝える。
2.目を見て相手の考えを推し量りながら話をする。
3.端的すぎて指示がわかりづらい時は「勉強不足で申し訳ありません」と一言添える

コミュニケーションがうまくいかない理由として、「結論を先に言わない」「論理的に話さない」という点があります。さらには、情報の正確さが求められる医療やビジネスの現場では、言いたいことが伝わらないとトラブルに発展してしまうことも。そんなトラブルを起こさないためにも、「この件で、私はこう進めようと思っています。なぜなら…」と結論から話す方が、伝わりやすいということを意識して話しましょう。


また、「目を見て相手の考えを推し量る」事は、あなたの言うことを真剣に聞いていますという姿勢を表していますし、指示を聞きなおす時にも「勉強不足で申し訳ありません」と一言添える事で、謙虚に教えを請う態度を伺わせます。

だだし、あまりに「勉強不足で…」を連発していると、本当にやる気があるのか疑問に思われる可能性もあるので使い方には注意が必要ですね。
対同僚編 「クッション言葉を使う」

Mさん(32歳)は、20歳で看護学校を卒業後、都内の病院に勤務しています。

「患者さんの容体の変化や緊急搬送の受け入れ時に、どうしてもピリピリしてしまう場面はあります。そんな時に、同僚のナースからお願い事をされても、こちらも手がいっぱいなので断らざるをえない時があります。そういった時に『どのように断るか』には気を遣っています。」

「『クッション言葉』というものがあります。例えば断る場合、『できません』より『あいにくこちらも手が離せないため、難しいです。』といったように、一言付けるだけで、相手の印象も大分変わりますよ」とMさんはおっしゃっていました。

断るという行為は、自分でも気付かないところで角が立っていたりします。そこでいかに相手に不快感を与えずに断るかで、その後の関係性にも影響が出てきますよね。

また、逆に何かをお願いする時も「これやってくれるかな」と、ただ言うのではなく、「忙しいところ悪いんだけど、これやってくれるかな」と一言添えるだけで、印象は違います。これは職場でも家庭でも使えそうなテクニックですね。

今回教えていただいたことに共通するのは「相手の立場で考える」という視点。この視点が、職場の人間関係を円滑にし、仕事をスムーズにしてくれます。

皆さんの職場でも「あの人と合わないな」「この環境やりづらいな」と思うことはありますよね。ですが、人間関係がギクシャクして本来の仕事に影響が出てくるのは、できればさけたいところ。そんな時は看護師の対人テクニックを思い出してください。小さなことですが積み重ねることで、周りの環境もちょっと変わるかもしれません。

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■取材協力:リクルートの看護師求人・転職パートナー「ナースフル」

この記事を書いたコラムニスト

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