新年度を迎え、街にも新入社員らしき初々しい姿を見かけることもありますね。そんな中、日々の仕事に追われ、惰性のように過ごしている人はいませんか。このままでいいのか…そんな疑問を抱えたままでいると、心の中に沸き起こってくるのは、将来の自分に対する不安です。

もし、「10年後の自分が不安!」と感じているのなら、この3つの質問とその答えが参考になるかもしれません。

Q.不安の正体について考えたことはありますか?
あなたの中に何か不安があって、それがいつか向き合わなければならないテーマなのであれば、向き合ってみましょう。悩んでいる時間は無駄だと思う人もいるかもしれませんが、悩むのはその先にある「自分の答え」を見つけるためにあるものです。

悩んでいるときは、自分の想定外の出来事にぶつかって、自分自身が魅力的に磨かれているときです。だからこそ、悩んでいる時間が大切なのです。

不安と向き合っていくときに鍵となるのは、「人との出会い」です。出会う人によって人生は変わります。自分という人間を信じてくれる人がいることで、どんなに悪い状況でも負けることはないのです。

A.不安があっても、悩みを遠ざけるのではなく、成長のきっかけにしましょう。

Q.自分と他人を比較して自分の将来をあきらめていませんか?
人は誰だって本当の自分を知りたいものです。では、本当の自分はどうすれば見つかるでしょうか。

他の人から見ればつらそうなことでも、なぜか自分はワクワクする、そんなことがあれば、それはあなたにとっての正解=「人生のテーマ」です。それが見つかれば、どれだけ不安でも大丈夫です。

また、本当の自分をみつけるために、不安にどっぷり浸かってみましょう。困難に対して逃げずに向き合えば、その先にある新しい自分をイメージして必死になり、本当の自分をつかみとることができるはずです。

そうやって本当の自分を見つけようとしていると、まわりの人と比較してしまうことがあります。けれども、夢を実現するには他人と比べることよりも、目の前の人から「学ぼう」という姿勢が大切です。常に成長したいと考えていれば、他人は比較対象ではなく、学ぶ対象になります。そういう気持ちが強い人が、夢を実現させるのでしょう。

A.すごい人と比較して悩むのではなく、学びの対象にしましょう。

Q.将来に不安を感じるのは不況のせいだと思っているでしょう?
将来に不安を抱いている人は、自分の将来がまわりの人や環境に左右されると考えてしまいます。今の日本のように経済環境の行く末がわからなければ、不安ばかりが募る、という風なことです。つまり、まわりに期待しているのですね。

けれども、まわりの人や環境に期待するのではなく、「自分に期待」をすれば、10年後、20年後の自分がとても楽しみになります。

いま、日本を取り巻く経済環境はとても厳しいものがありますが、だからこそ努力する機会も多く、成長するチャンスがたくさんあるのです。こんな時代は、まわりに期待せず自分自身に期待をする人が必要とされています。

A.困難だから、希望がもてないのではなく、困難だから将来への希望があふれていると考えましょう。

いかがでしたか。あなたの中にある不安が、少しは違った風に感じられてきたでしょうか。

これらの質問は、『100人のビジネスコーチから君へ 仕事を見直す25の質問』(サンクチュアリ出版)に掲載されているもの。ここには、「10年後の自分が不安!」をはじめ「人づきあいが苦手!」「失敗をなくしたい!」「自信が持てない!」「仕事がつまらない!」「給料を上げたい!」といった悩みを抱えている人への、25の問いかけが詰まっています。

自分に質問が問いかけられたと思って考えてみれば、何か新たな行動へのヒントが見えてくるかもしれません。新年度を迎えた今だからこそ、心機一転これまでとは違う一歩を踏み出してみては?

・100人のビジネスコーチから君へ 仕事を見直す25の質問
価格:¥1,365
・書籍の詳細はこちら

この記事を書いたコラムニスト

関連コラム