オーストリア旅行がもっと楽しくなる!ウィーンに行く前に見るべき映画5選
オーストリア・ウィーンに行く前に必ず見たい!旅行が120%楽しめる、ウィーンを舞台とした映画を集めました。
首都ウィーンは音楽と歴史の街、山では可愛らしい村やアルム(草原)が広がるアルプスの国と様々な表情を見せるオーストリア。
そんなウィーン・オーストリア滞在を最大限楽しめるよう、旅行前の予習にピッタリの映画を5作品ご紹介します。
オーストリアといえばまず、傑作ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」ですね。
「ドレミの歌」や「エーデルワイス」などの名曲とともに綴られる、子どもたちとジュリー・アンドリュース演じる家庭教師の物語は、世界中で知られています。
ウィーンに次ぐ第二の街ザルツブルクや、その周りを取り囲むアルプスの湖水地方、ザルツカンマーグートが舞台となります。現地では、「サウンド・オブ・ミュージック」ツアーが組まれ、映画に登場した風光明媚なロケ地巡りも観光名所になっています。
ザルツブルクのミラベル宮殿やホーエンザルツブルク城のほか、結婚式のシーンが撮影されたモントゼー、ドレミの歌の1シーンが撮影されたシャークベルク鉄道など、ロケ地巡りだけで見所は網羅できてしまうほど。
そんな世界的に有名なこの映画ですが、意外にオーストリアでは全く知られていません。
「ドレミの歌」や「エーデルワイス」も、歌ってみせても聞いたことがない人ばかりです。どうやら、ハリウッドから世界に広がったこの作品、本国オーストリアは素通りしてしまったようですね。
ウィーンを舞台にした美しいラブストーリー。
偶然旅行中の電車で知り合い、ウィーンで降りた若い男女が、語り合いながら一日を過ごし、惹かれて行く物語です。
登場するのは観光名所ではなく、ウィーンの隠れた名所。
カジュアルなデートで町を歩きまわっているような感覚で、意外なウィーンの素顔が垣間見られます。
着飾らない普段着の、それなのにロマンチックで哲学的なウィーンを楽しむには最高の映画です。
第二次世界大戦後の冷戦時代、スパイ天国だった頃のウィーンを舞台にした古典映画。ウィーンを最も代表する映画とされています。
プラーターの観覧車や、脚本の執筆にも使われたカフェ・モーツァルト、ウィーンの地下に縦横無尽に伸びた地下道などが舞台となります。
ウィーンのシンボルの一つ、プラーターの観覧車は世界最古の現役観覧車として見逃せません。
こちらもロケ地ツアーが観光客用に用意されています。「第三の男ツアー」は、実際に登場人物が巡った有名な地下道を巡ることができるほか、「第三の男ミュージアム」も開館しました。
オーストリアが誇る天才作曲家モーツァルトの伝記的映画です。
原作・脚本はピーター・シェーファー。モーツァルトと同時代の宮廷楽長サリエリの視点からモーツァルトの人生を描いた物語が衝撃的として話題になりました。
この映画自体はチェコのプラハで撮影されているのですが、物語の舞台はウィーンとザルツブルク。モーツァルトの人生を知るにも最適の映画です。
最初のサリエリが精神病院に幽閉されているシーンは、旧総合病院にあるNarrenturm(狂人の塔)と呼ばれている建物をモデルにしています。
あの有名な名画「キス」を描いた世紀末の画家、グスタフ・クリムトの半生を描いた映画です。主演はジョン・マルコヴィッチ。
クリムトの絵画の世界を映画で再現したような、耽美で退廃的で幻想的な映像が見所です。
歴史的なカフェであるカフェ・ツェントラルなど、ウィーンの街角が至る所に登場します。
ベルヴェデーレ宮殿のオーストリア・ギャラリーであの「キス」を見てみたい方には、ぜひ予習に見ていただきたい映画です。ジョン・マルコヴィッチが本物のクリムトにそっくりです。
他にも、「のだめカンタービレ最終楽章」はウィーンの楽友協会(ニューイヤーコンサートが開催されるホール)で撮影されていますし、なんと寅さんシリーズの「男はつらいよ、寅次郎 心の旅路」の舞台もウィーンです。
また、1993年の「三銃士」やトム・クルーズ主演の「デイ・アンド・ナイト」、「ミッション・インポッシブル5」や「007 慰めの報酬」などもウィーンやオーストリアで撮影されていますね。
ウィーン滞在の予習、復習に、ウィーンの音楽や芸術、歴史の世界の勉強に、ぜひご紹介した映画を役立ててみてくださいね。
※画像はイメージです
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国際機関勤務を経て、現在は二児の子育ての傍ら、ウィーン大学博士課程に在籍中。ライター業、翻訳レビュー、ネットショップ、写真撮影など、活動は多岐にわたる。ウィーン在住10年以上。
ブログ「舞台はウィーン!」http://wienok.blog119.fc2.comにて、ウィーンのミュージカル情報を発信中。
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